狭小間口の家 構造計画

都心部でよくある狭小間口の家の 構造計画の注意点を記載することにしました。

一階平面図です。間口が4550で、奥行きが10mほどの長方形の建物です。当然、間口が狭いために耐力壁を多く存在させることが難しく、機能性を確保しながらY方向の耐力壁をしっかりと確保する構造計画が求められます。X方向は10,11,12あたりが壁の量が少ないです。よって、X0123辺りの耐力壁を少なくする必要があります。それで、偏心が少ないバランスのとれた形になります。

X3通り上部に二階の壁が存在しており、一階には壁がないため、X2通りとX4通りの壁で二階の荷重を受ける必要があり、X2から3通りの水平構面を固めます。

二階平面図です。X5から8の上部にロフトが存在しており、X5から8のロフト荷重が二階に流れる計画にする必要があります。X7通りの耐力壁は短く、ロフトの床荷重分程度しか負担できないため、ロフト階X8通りの耐力壁が負担した水平力をX12通りの耐力壁に伝達できるように、屋根面の水平剛性を高めます。また、X8通りは階下に柱がない梁上耐力壁となるため、桁梁やロフト床の断面に余裕を持たせます。同様にX5通りの耐力壁が負担する水平力が、下階に流れるようにX3-5の水平構面を高める必要があります。

 

ロフト平面図です。

断面図です。ロフト部分の耐力壁の水平力を二階に流し、二階の耐力壁を一階に流すために、水平構面をしっかりつくり、荷重が流れるようにしてあげる必要があります。左半分は この模式図で力がうまく流れるのがわかるかと思います。

バルコニー側の構造計画です。

ロフト上部の壁がうける水平力を、バルコニー側、ダイニングの上部の水平構面を高めて、バルコニー側の壁に流してあげる必要があります。

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