吹抜けのある家の構造計画

建物中央に大きな吹抜けがある場合の構造計画に関して記載します。

南側からみた外観です。

北側から見た外観です。建物としては、サイコロ型をしており、構造的に扱いやすい形状をしています。

 

 

 

 

二階平面図です。吹抜けは、階段が中央に存在すると、吹き抜けと階段で床が分断されてしまい、床の剛性がとりづらいです。Y方向の壁量を検討する際は、吹き抜けの中央で建物を左右にブロック分けして、それぞれで必要壁量とバランスを確保するようにします。そうすれば、吹き抜けに火打をいれなくてもよいです。

ブロックをわけています。Y方向の水平力に対する検討を行う際に吹き抜けの中央部で左右に建物を分割し、それぞれのブロックで壁量と配置のバランスを確保します。

一階平面図です。一階のX3通りとX6通り付近にY方向の耐力壁が必要になります。2階の耐力壁でうけた水平力を1階の耐力壁に伝達するため、2階の耐力壁線と同一構面に1階の耐力壁を配置すると効率が良いです。ただしこの場合は、難しい状況です。

Y4通りのX0からX2までも二階に壁が存在していますが、1階は存在していないため注意が必要な箇所です。

 

 

 

吹抜の片側にしか耐力壁を設けられない時は、Y4~6の狭い床を介して、反対側のブロックの耐力壁まで水平力を伝達できるように、床の剛性を高めていく必要があります。

吹き抜け部分の梁(赤丸部分)は、一階に柱がないため、小屋梁スパンは3640で検討します。梁せいは300~360となります。

梁の架け方を考える時は、一階の柱と二階の柱位置を検証して、柱の位置を確認してから、Y方向にかけるかX方向にかけるのかを決定していきます。

母屋伏図です。火打ち梁は耐力壁線に接するように配置すると、水平力を耐力壁に伝達できます。

小屋伏図

小屋筋交いを耐力壁を中心としてその上に配置します。

吹抜の廻りの梁は、二階には、柱が存在しているが、1階には存在していないため、梁のスパンはY0とY4を支店として、3640で検討します。

 

 

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