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⑥民家、寺院、伝統的木造建築物等に対応

2019/07/05

お寺の建て替え 今日の寺院の課題 

2019年7月時点において、神戸市の某所にてお寺の建て替えを進めています。設計は終わり、秋から工事に入ることになると思います。絵は、当初のイメージです。予算の兼ね合いから、2階建てが平屋になり、形はだいぶ違うものとなっています。
以下お寺の現代的な課題をまとめてみました。
歴史的には、鎌倉時代以降になって、庶民に対する布教施設としての寺院が建設され始める。その後、宗派ごとに組織化され、おおむねコミュニティが造ったコミュニティのための寺とそれらを統括する本山的な宗派中枢の寺に区分することができる。

檀家制度 会員組織による仏教文化のクラブハウス
維持するのは広い意味での仏教文化の享受 仏教思想の学習  人生相談 コミュニティの集会 祭典の維持 子弟の教育
空間構成としては、本堂、多目的に使われる書院、多目的住居的な庫裡となる。お寺の儀式が本堂の平面構成にあたえる影響は少なからず存在する。

寺院設計の際 考慮すべき問題点
① 床座から椅子座に切り替えること
日常の椅子生活に慣れ、胡坐ですら、たえられないという状況が現代的。
よくある手法として、参詣者のみに椅子を提供する方法と、儀式空間である内陣を舞台のように数10cm高くして、舞台の上 僧侶側では床座様式を維持する方法 本堂では基 本的には椅子座とし、床仕上げを板張りなどとして 最大限利用時の床座の可能性も残しておく といった 椅子 床 両用の可能性によって対応。仏具、作法を考え直し、部屋の配置を考え直す。それらを一括して操作することが今日的な課題。
スリッパ
これを建築的にどう扱うか 清潔で快適な床材が存在しえないか座敷、便所の入り口でどのように処理するのか。
② 後光
本尊付近の暗闇とそこに光明をもたらす仏の関係
軒の出が深い、歴史的な日本建築寺院は、その軒の深さのため、堂内は暗闇が多く、仏は黄金であった。沈痛なる美しさと表現される。真言系の大日如来は太陽的な光り輝く宇宙中心的な存在であり、後光と総称される光の表明が仏の持つ重要な意味と考えられる。しかし、現代において、本尊の意味性ゆえに閉鎖的で、暗い本堂が支持されるかというとそうではない。現代的な本堂の光明デザイン。
③ 書院における課題
機能的には、集会 接客空間であるが、儀式時においては そこが 楽屋 控室 待合室として使われ、日常的には 住職の執務室 衣装部屋としてもつかわれている。全檀家から一名が出席して会食できる広さが必要である。こちらも、続き間型の座敷群で行くのか、あるいはその両者の併用で行くのか、基本的な方針の決定に先立って、長期的な展望を把握。
檀家の法要 一周忌 七回忌 法事
自宅で法事を行うことがどんどん少なくなり その結果 お寺の利用が増加してきている。書院がその集会の場所になる。書院と庫裡の分離と結合の度合いがその状況に応じて問題。書院付属のセルフサービス的な湯沸し室を設け、お寺のサービスなしで集会を成立させる。
④ 庫裡における課題
庫裡と本堂をどのようにつなぐか 公私を分離しつつ繋ぎ、繋ぎながら公の侵入を遮断しなければならない
⑤ 出入り口では 霊柩車 大型車の通行も考慮して
⑥ 開かれた寺という課題
葬式時に 出会う場合がほとんど
檀家ではない人々とどのようなコンタクトをとるかが 開かれたといこと
その他 寺院の経営に直結するのは、納骨堂の存在である。納骨堂を如何に効率よく空間に配置していくのか十分検討しなければならない課題だと考えている。さらには、最近の外国人旅行者の動向を鑑みて,宿坊が今後ますます必要とされる時代がくるであろうと考えられる。これらに対する十分な検討をこれから行っていく予定である。寺院は、耐震対策を施していないものも多く、早急な対策が必要であろう。当方の事務所は、木造建築物の耐震対策に多くの実績があり、今後も、木造建築物の耐震対策は、重点的におこなっていく予定である。
 また、寺院で、企業の社員研修や株主総会等のイベントや、地域活性化のイベント、外国人を巻き込んだイベント等が、最近の社会的な事象として存在している。使わない時間帯は、広く一般人に開放し、これからの寺院のありかたを模索する必要性があると考えている。

2018/08/23

寺院 耐震補強計画

東京大学大学院木質構造学腰原研究室とともに、実測調査、常時微動測定を行った。
そして、その実測図と科学的データに基づいて、腰原教授監修により、構造計算と構造補強計画を行った。

屋根形態が二重裳階構造となっているため、地震時に、屋根が 違う挙動をすることが予想されるため、

二重裳階を金物で固め、一つの動きとなるようにし、その荷重を、一階の壁で受け、耐力をもたせるという構造補強です。

実際には、小屋裏の中にもぐり、軸組図と部材寸法、材種を調査して、この建物にもっともよい耐震構造計画を検討し、具体化します。

2018/08/22

金輪つぎの手法 (工事の技術的な手法)


もし、リノベーションする木造の建物の大黒柱の内部が、蟻による食害により 地盤面から1mほど 空洞化していたと、調査後 発覚した場合どのような手法にて再生するのが良いだろうか?これを放っておくと、表面だけは柱としての体裁を保っているが、地震等による揺れに対して 非常に建物自体が弱い構造になっており 具合が非常に悪い。
こういった場合は、1mほどを 地盤面よりカットし、新たな新材を継ぐことになる。しかしながら、そのまま継いでも構造的に弱いため、伝統的な大工の手法で金輪継もしくは、追い掛け大栓継という継手手法を用いて
柱の継ぎ手を製作する。最後に込み栓を入れるところが味噌である。こういった大工仕事を行える工務店は、レベルの高い職人を抱えていると言える。建物は、その柱以外を ジャッキアップして、高さを上げてから、柱をカットして、部材を継いでいく。写真は、I邸古民家改修工事にて、大黒柱が食害を受けていたため、金輪継にてやりかえた写真です。

古民家の調査と耐震診断

先日、神戸市西区の古民家の調査と耐震診断にいってまいりました。
柱と梁が大きく、木造の軸組がしっかりした素晴らしい家でした。このような家をみると改めて、日本の土地と気候風土に深い尊敬と感謝を感じずにはいられません。4つ間取りの田の字形式の典型邸な農家の間取りです。昔は、この家で、冠婚葬祭その他、すべての行事が行われていました。土間が広く、その場所を、改築して、床を張り、生活空間にされておられました。やはり、昔の家は、現代人には、寒く感じ、また、間取りが現代的ではないのでそれをどのように現代的にするのかが課題です。また、屋根が、瓦葺で、重量があり、壁が少ないので、耐震要素が少なく、構造的に、強く補強をしてあげるべきです。
 日本の家は、夏を旨とすべしとあり,開放的だとよく言われますが、明治以前の農家は、防犯のかねあいや、技術的なこともあり、壁の多い、開放的でないものでした。
 明治に入り、農家で養蚕がおこなわれたり、大工の技術の進化もあり、木造架構が大胆になり、梁間が大きく、天井高さ等も高くなりました。架構の進化により、壁が少なく、開口部が大きくなり、室内環境が大きく変化しました。明治から昭和初期の、木造の架構技術の変遷は、建築を行う人間にとって非常に興味深いものです。
 その土地の気候風土に、敬意を表して、良いところはしっかり残しながら、現代性を付加して、未来にも住みつがれる家になればよいなと当方の事務所は考えております。

有限会社 高橋建築事務所(会社概要)

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スタッフ紹介

高橋 利郎
2005年 東京大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程卒業。
  • 神戸市住まいの耐震診断員
  • 既存住宅現況調査技術者(国土交通大臣登録)
  • RC 木造 鉄骨造 耐震技術者講習修了者
    (国土交通大臣登録)
  • 特定建築物調査員(国土交通大臣登録)
高橋 眞治
人間は文明とともに進化するが、一方伝統、環境、文化を守り続けていくこと抜きでは生きていけない。古いものを守り、現実をつぶさに見据え常に自己の感性に挑戦し続ける自分でありたい。
  • 兵庫県ヘリテージマネージャー
  • 兵庫県景観アドバイザー
  • 神戸市住まいの耐震診断員
  • 既存住宅現況調査技術者(国土交通大臣登録)
  • RC木造耐震技術者講習修了者
    (国土交通大臣登録)

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