福祉転用によるエリアリノベーション

 

■必要とされる背景

・幸せな街とは こどもが生まれ育ち、高齢者や障害者を含む多様な人々が安心して生活し、そこで築かれたライフスタイルや文化が住みつがれる街

・医療の発展による長寿命化により、医療的ケアが必要な障害児、高齢障害者、認知症の後期高齢者の増加に対し、福祉サービス制度の充実が図られている。

・空き家が急増する一方で、高齢者支援に加え、障害者の地域移行、子育て支援などの為に福祉施設の不足が進行している。このような状況で、福祉転用が注目されてきている。成功事例で    は、多様な世代交流が生まれ、働きながら子育てが実現し、障害者や高齢者の仕事や役割ができるなど新たなライフスタイルや文化が生まれている。

・地域から隔離するのではなく、地域に住み続けることが求められている。どんな人も、近所付き合いやお店など地域となんらかの関わりを持って生活している。それが断たれることなく地域に住み続けることができる福祉サービスを検討しなければならない。

・地域について考える。そこにはどのような人が住んでいて、どのようなコミュニティが形成されているのか、地域の人々がその建物に対し、どのような認識を共有しているのか。多様な関係性を持つコミュニティの中で、ケアを構築することが問われる。

・地域のニーズを課題としたい 隣人の高齢化 孤独 認知症への対応は、多くの住民が漠然とした不安を覚えている。空き家や住まいを介護や子育ての場所に転用する。

・地域に住み続ける福祉サービスを展開するうえで常に地域とは何かを捉え、地域の特性を見極めることが必要である。過疎地での対応も考慮に

・都市 郊外 過疎地のような人口密度や構成の違いにより、ケアニーズも異なる。

・地域に開かれた空間デザインを検討することも必要。

・車いす利用者への配慮

・福祉施設を開設した後にどのように地域に波及効果があったのか。または、これから波及していくのか。地域への面的な広がりも視野に入れる。福祉サービス以外の機能を持つ建物を整備し、住居や小規模なケア拠点を分散して配置する。地域の人々のネットワークを幅広くつなげ、年齢や障害の有無に関わらず、多様な人が地域に暮らす共生社会を進めることも現実味を帯びてくる。

・高齢者福祉分野で進められている地域包括ケアシステムでは、安定した居住を基盤に医療や福祉、自治会 ボランティア等地域資源をネットワーク化して高齢者の地域での生活を支えることが実践されている。

・地域包括ケアシステムをさらに推し進めるための介護予防 日常生活支援総合予防事業では、住民相互が支えあう仕組みが求められている。
これからのテーマは、地域共生社会の実現である。地域共生社会の実現に向けて、福祉施設はその拠点を担う可能性がある。単独のサービスだけでなく様々な人を対象にしたサービスや地域に開かれた場を作り、複合用途の福祉施設や狭いエリアに面的に福祉サービスを分散させたネットワークを作る必要性がある。

 

■具体的事例

学童保育 保育所 保育園 キッズルーム付シェアハウス シングルマザー用シェアハウス (シングルマザー世帯120万以上) 小規模多機能 デイサービス サービス付き高齢者住宅 高齢者グループホーム 在宅介護支援 児童デイサービス 生活介護事業所(障害者)障害者グループホーム 児童発達支援センター 在宅介護支援センター 訪問看護支援センター 訪問介護事業所

サロン セミナー ワークショップ 街づくりセンターのような拠点

拠点施設は、最大30人ほどが集まる空間で、さまざまなイベントを展開。

コミュニティスペース シェアハウス 子育て関連施設 地域住民の空き家に対する認識及び空き家活用意向→ワークショップとアンケートで把握。

必要とされる事象

食をテーマにしたイベントや講習会

社会的居場所をつくる 自分が他人によって必要とされている場所
自分の資質や能力を発揮できる場所 高齢者にとって社会的居場所をどう維持するのかは大きな課題 まだまだ元気で誰かの役に立ちたいと考えている高齢者は多い。

・福祉事業者と不動産業者 所有者が参加しやすいマッチングシステムや データベースの構築 空き家のデータベース構築

 

■まとめ 小規模都市開発の必要性

・高齢者支援、認知症に優しい町というが、子供が生まれ育ち、母親が負担少なく、仕事もでき、若者とお年寄りがうまく混ざり合って、多世代で居住していく街の姿が好ましいと思われる。具体的には、集まって住むという集合住宅の形態を、お年寄りと若者、子育て世帯が助け合いながら、仕事もしながら生活していく町の姿をイメージしている。

・デザイン性の高い小規模開発 隙間が都市にある。

・土地をパブリックに返す。

・都市内部にどうやって魅力的な都市住宅を供給するか。それを作ることによって景観がよくなる。

・小規模ではあるがデザイン性の高い新たな都市居住の提案。

・内部空間だけでなく外部も面白い都市空間の形成(オープンスペース)。

・都市生活の魅力は何かと考えると、人間関係をポジティブにとらえる必要性。朝の散歩がコミュニケーションになるような暮らし。人間関係をさりげなく育む場

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