集合住宅の計画

様々な 敷地条件のもとに 様々な集合住宅を計画してきましたので

図面とともに その 計画の過程を述べていくことにしました。

当社の実例です。

Owl’s Nest 1F of (有)高橋建築事務所 (arch-takahashi.com)

大阪市 低層 賃貸集合住宅 中庭 デザインマンション( 神戸市 高橋建築事務所) | 高橋建築事務所 (report-takahashi.com)

■集合住宅その1

■計画概要

多様な世代がライフスタイルに応じて安心して暮らすことのできる住環境の形成を目的としています。

第一種住居地域 道路高さ制限 及び 隣地高さ制限は それぞれ1.25

建蔽率の限度は80%

地上7階建て 2-7階の共用の廊下 EVホール及び階段は 床面積に算入しないものとする。

■設備

給水方式は 受水槽 加圧給水ポンプ方式
空気調和設備は 空冷ヒートポンプパッケージ方式


一階平面図

子供の遊び場を 150m2以上計画し、日照に配慮した。

駐車場は 車椅子使用者用として 1台分 居住者用として 9台分のスペースを設けた。

1階  託児室 80m2 上履きとする。   集会室 80m2

居住用駐輪場 外部からアプローチ可能であり、エントランスホールからもアクセスできるものとする。

(42台以上)   管理事務室

備蓄倉庫 災害用の食料 飲料水 生活必需品 医薬品 発電機を備蓄する

エントランスホール  こどもの遊び場への動線に配慮

ゴミ置き場   カフェ  外部とエントランスホールから 直接アクセスできるようにする

電気室 50m2 受水槽室 50m2   ポンプ室  便所 倉庫

二階平面図

二階は住戸Bを12戸配置  1Kとする バルコニーを設ける 間口は3.5m以上 戸あたり 50m2

三階平面図

3-7階 住戸A 3LDK 戸当たり100m2 バルコニーを設ける。

断面図

 

■集合住宅 その2

計画概要

この集合住宅は コミュニティ広場やパーティールームを設け、居住者同士の交流を促進させる他、カフェなどを設け、住生活の豊かさを向上させる計画とする。

 

■敷地条件

敷地  第一種住居地域 道路高さ制限 隣地高さ制限 1.25  準防火地域

建蔽率の限度は80% 容積率の限度は300%

建物 地上7階建ての耐火建築物 2-7階の共用の廊下 EVホール 階段は床面積に算入しない。

設備

給水方式は 受水槽 加圧給水ポンプ式 EV 乗用 トランク付き9人乗り

空調設備は 空冷ヒートポンプパッケージ方式

 

一階平面図

屋外施設 

居住者用のコミュニティ広場を公園の眺望に配慮して計画する。

180m2以上。駐車場 居住者用として計8台(1台は車椅子使用者用 1台は来客用)

屋内

1階  カフェ 外部及び住宅部門のエントランスホールからアクセスできるようにする。

電気室 40m2 ポンプ室 15m2

住宅部門

エントランスホール メールボックスを設け、コミュニティ広場への動線に配慮する。

集会室  25席程度の規模 給湯室

パーティールーム 60m2 コミュニティ広場と一体的に利用できる計画

トランクルーム 80m2以上

屋内駐輪場 外部及びエントランスホールから直接アプローチできる計画 40台以上

多目的トイレ 便所 管理事務室 ゴミ庫

二階平面図 

二階住戸は1K 戸当たり40m2 12戸 住戸B と記載

 

 

 

3-7階平面図

戸当たり80m2 各階に6戸 3LDK

 

断面図

住宅部門は 防犯に配慮し、住戸は日照に配慮した計画とした

集合住宅 その3

■計画概要

居住者のほか 地域住民も利用できるコワーキングスペースなどをまかせ持つことで、地域の安心した暮らしに必要な良好なコミュニティの形成や新たな日常に対応した生活様式 及び働き方の転換を目的とし、地域住民が真の豊かさを実感できる住生活の実現を目指すものである。

 

 

敷地の状況 

敷地は 第一種中高層住居専用地域 道路高さ制限 隣地高さ制限 北側斜線制限 1.25

建蔽率の限度は 70% 容積率の限度は 300%

設備

地上5階建ての建築物 給水方式は 水道直結増圧方式 ELは乗用 トランク付き9人乗り1基

空調機械設備は 空冷ヒートポンプパッケージ方式

一階平面図

屋外

屋外のカフェテラスを設け、桜並木の眺望に配慮する。

駐車場は 車椅子利用者用として1台 サービス用として1台。

居住者用の駐車場は桜並木北側の集合住宅内の土地に設置するものとする。

屋内施設

カフェ 客席から桜並木が見えるようにする。 屋外のカフェテラスと行き来できる。50人程度利用

厨房。

多目的ギャラリー 150m2 天井高さ 5m以上 専用の空調機械室を設ける。無柱空間。

備品庫

コワーキングスペース 会議室(50m2)を設ける 3m2の個別ブースを6席設ける。

フリースペース 20m2を設ける。

施設管理室 30m2 施設全体の管理を行う。

防災備蓄倉庫 50m2 ゴミ置き場(2)電気室 50m2 ポンプ室 15m2

カフェ 多目的ギャラリー コワーキングスペース エントランスホールについては居住者のほか 地域住民も利用できるようにする。

 

住宅部門

居住者用エントランス 南側道路及び共用部門のエントランスホールからアクセスできるものとする。

管理人室 15m2 居住者の出入りを管理

居住者用駐輪場 南側道路及び居住者用エントランスにアクセスできるものとする。26台以上

ゴミ置き場(1)

敷地周辺環境を踏まえた建築物のアプローチ計画と1階の配置計画

建築物のアプローチは桜並木側に設け、街区内における施設間の相互利用に配慮するとともに、南側からもアプローチできるようにすることで、利便性に配慮した。カフェや多目的ギャラリーを北側に配置し、桜並木を歩く人々からの視認性を高めるとともに、アクセスしやすい計画とすることで賑わいを創出した。

住宅部門のセキュリティ計画及び 基準階の避難計画

管理人室を居住者用エントランスの風除室及びエントランスホールからの出入口に隣接して配置し、居住者の出入りを確認しやすいようにした。居住者用エントランスに面する二カ所の自動扉には、オートロックを設置し、セキュリティに配慮した。基準階の共用廊下は見通しの良い直線状とすることで、円滑に避難できる計画とした。2カ所の階段は廊下の端部にそれぞれ設け、重複区間が最短となるようにすることで安全性の高い避難計画とした。

多目的ギャラリーについて

多目的ギャラリーは14×11mの無柱空間で計画したため、屋根梁は14mの長スパンのたわみやひび割れに配慮し、プレストレストコンクリート梁を採用した。PC梁を支持する柱は800×800mmとし、応力を安全に伝達できる計画とした。

二階平面図

大空間上部と1Kの個室を配置計画として組み合わせたのがポイントです。

住戸B 80m2 4戸 3LDK

住戸C 40m2 4戸 1K 日照に配慮

住戸の室内計画について

各居室は外部に対して開口部を設けることで、自然採光及び自然通風を確保した。開口部の面積は極力大きく計画し、十分な採光を確保することで、室内の快適性に配慮した。南北に設けた開口部の形式は、引き違い窓とすることで、住戸内を風が通り抜けるよう配慮した。浴室の入り口や各室の床は段差を設けない計画とすることで、安全性に配慮した。

3-5階平面図

住戸A 6戸 3LDK 計18戸 80m2

 

断面図

設備機器の維持管理 及び 更新について

電気室及びポンプ室は東側にまとめて配置するとともに、外壁側に扉をもうけることで、維持管理及び機器の更新のしやすさに配慮した。共用部門の空調屋外機は1階の屋上に配置し、ゆとりのあるスペースとすることで日常のメンテナンス時の作業のしやすさに配慮するとともに、更新時の機器のサイズの変更にも対応しやすい計画とした。

■集合住宅 その4

■計画概要

桜並木を中心とする住宅団地内にたつ集合住宅を計画します。

子育て世帯を主な居住者とする住宅部門と、地域住民も利用できる共用店舗部門をまかせ持ち、職住が近接した新しいライフスタイルを提供することを目的とし、コワーキングスペースを設けるものとした。

 

用途地域は第一種住居地域 道路高さ斜線勾配は1.25とする。

建蔽率は70% 容積率は300%

設備

地上5階建て 給水方式は 受水槽+加圧給水ポンプ方式

ELは住宅部門用として1基 店舗部門用として1基

空調機械設備は 空冷ヒートポンプパッケージ方式

 

一階平面図

こどもの遊び場を100m2以上確保し、託児室の利用者が使用するものとして、まとまったスペースとした。

駐車場は 車椅子使用者用1台 サービス用1台とする。

 

住宅部門(一階)

玄関ホール メールボックスをもうけ、エントランスホールからも出入りできるようにする。

道路側から玄関ホールへはアクセスするものとする。

管理事務室 居住者の出入りを管理する室。

居住者用駐輪場 道路側から直接アクセスでき、玄関ホールからもアクセスできるものとする。

ゴミ置き場

共用店舗部門(1階)

レストラン  50人程度利用できるものとし、厨房を設ける。

ギャラリー  居住者や地域住民の絵画 工芸等の作品の発表などに利用する。

託児室    上履きで利用する計画とする。

居住者 地域住民に対する託児サービスを行う。 スタッフコーナーをもうけ、幼児用便所を設

ける。

エントランスホール メインエントランスは道路側、サブエントランスを桜並木側に設ける。

自然採光を確保するためトップライトのある吹き抜けを設ける。

 

守衛室 施設全体の管理を行う。通用口に隣接。

電気室 50m2 受水槽室 50m2 ポンプ室 15m2

1階及び2階の空調計画について

室内機の1,2階の利用状況に応じて個別制御が可能な空冷ヒートポンプパッケージユニット天井カセット型を採用した。吹き抜けは外気流入による室温変動が激しいことから天井隠ぺい型を採用した。屋外機は南西側の地上に設置し、十分なスペースを確保することで、維持管理や更新のしやすさに配慮した。

 

階平面図

屋上テラスを二階の床レベルに設け、250m2ほどとし、公園の眺望に配慮した計画とする。

コワーキングスペース 住宅部門からの動線に配慮する(オートロック)

会議室を2室 打合せブース2ブース 個人用ブース6ブース

備品倉庫 作業スペース40席

 

ラウンジ コワーキングスペースの利用者の休憩 談話スペース

25人程度 利用できる。自然採光に配慮し、屋上テラスと直接行き来できる計画

コワーキングスペースの内部計画 動線計画

出入り口及び受付カウンターを二階ホールに面してもうけ、利用者の動線がスムーズになるように配慮した。作業スペースは桜並木側に間口を広く計画することで快適な内部空間となるように計画した。会議室や打ち合わせブースは南西側にまとめ 作業スペースと明確にゾーニングすることで執務に集中しやすい環境となるように配慮した。

3-5階平面図 

住戸は各階に6戸 3LDK 80m2 間口は6.5m

バルコニーを設ける。日照に配慮した計画とする。

各住戸において建築基準法に適合した採光を確保するための計画について

住戸2-5においては、南側及び北側から採光を確保した。南側の居室においては隣地からバルコニー先端まで

の水平距離を3m確保することで、3階においても採光に有効な開口部面積を確保する計画とした。東西妻側の住戸については、隣地からの開口部までの

水平距離を東西とも3m確保することで、妻側からの採光に有効な開口部を確保する計画とした。

住宅部門のセキュリティについて

住宅部門への利用者動線を他の動線と区分するため、玄関ホールに面する風除室の扉、エントランスホールからの扉、居住者用駐輪場からの扉にはオートロックを設置した。

管理事務室は居住者の出入りを確認しやすいように各出入り口を見渡せる計画とした。2階においてはセキュリティを確保しつつ居住者が各室にアクセスできるように2階エレベーターホールの扉にオートロックを設置した。

住戸のメーターボックス内部の設備計画について

住戸のMB内に水道 ガス 電気メーター を共用廊下に面してもうけ、点検 及び検診のしやすさに配慮した。住戸ごとに個別使用する給湯器をMB内に設置し、給排水やガスのPSをかねることから十分なスペースを確保し、維持管理 更新のしやすさに配慮した。

断面図 建物の最高の高さは17.7m

1階及び2階の階高さは4m  3-5階の階高さは3mとする。

建築面積 1072.5m2

床面積 合計 3141m2 3階 1428m2 2階 699m2 1階 1014m2

住戸部分の床 小梁の計画について特に考慮したこと

スラブの厚さは遮音性に配慮して、200mmで計画した。二重床で計画することで床上配管が可能となるように配慮した。小梁の配置は住戸の共用廊下側の外壁及び間仕切り位置に合わせることで外壁のRC壁を安全に支持するとともに、居室の天井高さに影響のないように配慮した。小梁の断面寸法は300×600mmとしてスラブを安全に支持できる計画とした。

集合住宅の計画その5

計画概要

 

本施設は、住宅部門に加えて、商業施設部門をまかせ持ち、周辺環境との調和を図り、活気ある駅前通りのさらなる活性化に参画するとともに、地域の子育て支援に寄与することを目的として計画する。各住戸については、自然採光及び自然通風に配慮するとともに、周辺環境に配慮し、快適な居住空間とする。

敷地

敷地は 準住居地域 斜線勾配は1.25 準防火地域 建蔽率の限度は70% 容積率の限度は300%

地上5階建ての耐火建築物 住宅部門の共用廊下 EVホール 階段は 床面積に算入しないものとする。

→敷地の特性としては、南側に7階建ての集合住宅が存在しており、住戸を南向きに配置すると、南側の隣地境界線からの距離を採光のために、しっかりととらなければならない。よって、IやL型の住戸配置ではなく、ツインコリダー型の住戸配置が想定される。また西側に商業施設と歩道が存在するため、主出入口は敷地西側に存在することになるであろう。

 

設備

給水方式は、水道直結増圧方式とする。EVは 住宅部門にひとつ、商業施設部門にひとつとする。

 

 

 

一階平面図

駐車場は、商業施設部門として、1台、サービス用として1台分をもうける。その他住宅部門の居住者の駐車場は敷地北側の公共駐車場を利用するものとする。

駐輪場は、商業施設部門用として10台分をもうける。

1階廻りは、商業施設への出入り口と、通用口、車椅子利用者用駐車場、住宅部門への出入り口と駐輪場と、多くの建物へのアクセスが必要となるため、そこを注意して計画することが重要である。

商業施設部門(1階)

エントランスホール (吹き抜けを40m2ほどもうけ、緑化する。)

カフェ(外部からも直接アプローチできるようにする。30人程度利用)

ガーデニングショップ(80m2)

書店(100m2)

施設管理室 電気室 ポンプ室 ゴミ庫(2)

 

住宅部門(1階)

居住者用エントランス 居住者用駐輪場及び商業施設部門のエントランスホールへアクセスできるようにする。

EVホール メールボックスをもうける。

 

居住者用駐輪場 32台

 

管理事務室 ゴミ庫

二階平面図

 

子育て支援部門(上足利用)

受付ホール プレイルーム(80m2)託児室(80m2)育児交流室(50m2)

育児相談室 二室 スタッフルーム 幼児用便所

 

住戸B 室構成は1K 40m2 8戸を計画する。

3-5階平面図

2LDK 各階8戸 約80m2

断面図

エントランスホールは吹き抜け部分に緑化を計画した。吹き抜け上部は 光庭となるため、エントランスホールに十分な採光を確保できる計画となっている。

 

 

面積表 建築面積 1036m2

床面積 3-5階 2016m2 2階 916m2 1階 965m2

合計 3897m2

建築物のアプローチ計画について

住宅部門の出入口は北西側にもうけ、敷地北側の公共駐車場からもアプローチしやすいようにした。商業施設部門のエントランスホール及びカフェへのアプローチは商業施設の立ち並ぶ西側道路からとすることで、駅前通りの活性化を図った。通用口は東側道路からとし、施設管理者のアプローチ動線が居住者及び商業施設利用者と交錯しないように配慮した。

基準階の計画において 住戸Aの各個室に自然採光を確保するために考慮したこと。

住戸Aは、開放性が高い道路に 向かって配置するため、東側に4戸、西側に4戸もうけた。建物中央部に光庭をもうけることで、各個室に自然採光を確保できる計画とした。共用廊下側から採光がかくほできない角の住戸は、北側、南側に開口部を設けることで、各個室に自然採光を確保する計画とした。

 

エントランスホールを快適な空間とするために配慮したこと

エントランスホールの吹き抜けを建物中央部にもうけるとともに、上部の光庭にトップライトをもうけ、自然採光を確保することで、明るく快適な空間となるように配慮した。トップライトは開閉式とし、重力換気による自然採光を取り込む計画とすることで、快適な空間となるように配慮した。

 

子育て支援施設の計画について

子育て支援施設は2階の西道路側にまとめて計画することで、視認性を高め、利用者がわかりやすい計画とするとともに、利用しやすい施設構成となるように配慮した。受付ホールに下足箱をもうけ、履き替えを1カ所で行う計画とすることで、利用しやすい動線計画となるように配慮した。

 

建築物の避難計画について

基準階の避難については、共用廊下を回遊型で計画するとともに、南北の両端部に階段を配置することで、安全な経路を確保した。2階の住戸Bからの避難については、廊下を直線状とし、スムーズな動線計画となるようにした。

吹き抜けの構造計画について

吹き抜けは建物中央部に配置し、周囲を極力スラブで構成することで、地震時の水平力による二階床面の剛床性能が損なわれないように考慮した。吹き抜け周囲はスパン割に合わせてすべて大梁で構成することで、小梁や片持ち部材などを用いないシンプルな部材配置となるように配慮した。

 

ルート3を用いた構造計画

建築物の耐震性能を詳細に評価できるルート3を採用し、保有水平耐力と必要保有水平耐力の比較を行うことで、大地震時の地震動に対する安全性を確保する計画とした。

空調計画

エントランスホールは4方向吹き出しの天井カセット型を複数配置することで、ホール内の温熱環境が均一となるように配慮した。吹き抜け部分には、吹き出し位置の自由度が高い天井隠ぺい型を採用し、2階梁下から居住域に吹き出すとともに吸い込み口を天井面にもうけることで、ショートサーキットを防止し快適性に配慮した。

 

集合住宅の計画その6

計画概要

市街地において 緑豊かな公園を望む敷地に 多様な生活に対応できる集合住宅を計画するものである。

本建築物は、地域住民も利用できる多目的ルームのほか、コンビニエンスストアを設けることで、居住者の利便性及び地域コミュニティの向上を図るものとする。

 

地上3階建ての耐火建築物とする。

2,3階については、住宅部門の共用廊下、EVホール及び階段は床面積に算入しない。

1階については、住宅部門の共用廊下は床面積に算入するものとする。

共用部門において、居住者が利用するエリアと居住者以外も利用するエリアを適切にゾーニングし、

明快なゾーニング計画とするとともに居住者のセキュリティに配慮する。

設備

給水方式は、受水槽+加圧給水ポンプ方式とする。

EVは、居住者用として1つもうける。空気調和設備は、空冷ヒートポンプパッケージ方式とする。

 

 

 

■敷地

敷地は、西側に公園が存在し眺望が良

第一種住居地域 斜線勾配は1.25とする。建蔽率の限度は70% 容積率の限度は200%

風環境は、夏季に南からの卓越風、中間期は北からの卓越風がある地域とする。

い。また南側は10m道路となっている。北側は4m道路であり、東側は隣地である。

駐車場は、居住者用として7台分(1台は車椅子使用者用)、サービス用として1台。

敷地内の駐輪場は、居住者用として32台以上 コンビニエンスストア用として、10台分を用意する。

1階平面図

居住者用の駐車場と駐輪場をまとめて北側に配置した。

共用部門(1階)

居住者が利用するエリアと居住者以外も利用するエリアを適切にゾーニングし、明快なゾーニング計画とする。

玄関ホール ゴミ保管庫

コンビニエンスストア(100m2以上)外部からアプローチできる。玄関ホールからもアクセスが可能。

バックスペースを設け、サービス用駐車場からの動線に配慮した計画。

多目的ルーム(約150m2)

居住者の他、地域住民も利用できるようにする。地域のイベントや集会などにも利用し、居住者のこどもの遊び場としても利用する。

器具庫。管理事務室。ゴミ保管庫

電気室(約35m2)受水槽室(約25m2)ポンプ室(15m2)

建築物の外部動線について考慮したこと

利用者の主要なアプローチは、幅員が広く歩道のある南西道路側からとすることで、駅利用者の利便性に配慮した。駐車場は北東側にまとめて計画し、歩行者アプローチと明確に区分するとともに、中庭に面してサブエントランスを設け、駐車場からアクセスしやすい動線計画とした。サービス用駐車場からコンビニエンスストアへのバックスペースへの搬入動線は、敷地北西側に確保し、利用者動線と交錯しないようにした。

共用部門において、居住者が利用するエリアと居住者以外も利用するエリアのゾーニング及び動線計画

居住者が利用するエリアは南東側にまとめ、居住者以外も利用するエリアは北西側にまとめることで、明確に区分するゾーニング計画とした。居住者が利用するエリアの出入口はオートロックを設置するとともに、管理事務室と隣接する位置に計画することで、セキュリティに配慮した。共用部門の便所は、居住者以外も利用するエリアの多目的ルームに近接した位置に配置することで、地域住民が利用しやすい計画とした。

 

 

二階平面図

住宅部門

L型の配置とし、2階及び3階は、東と南向きの住戸とし、1階は東向きのみの住戸配置とした。

住戸A 3LDK 80m2 12戸

住戸B 1LDK 50m2 10戸

ゲストルーム 30m2 トランクルーム 40m2

住戸の大きさと数を考えて、住戸Bは南向きとし、住戸Aは東向きとした。

住戸については、南東側及び南西側の開口部を間口最大に設けることで、自然採光、自然通風を積極的に確保する計画とした。建物中央部には中庭を計画し、南側及び北側からの卓越風を中庭周囲の開口部を介して積極的に取り込むことで、自然採光 自然通風を確保する計画とした。

断面図

住戸の24時間換気について

24時間換気に対応する換気扇は、湿気が他室へ流出しないように浴室に計画した。給気口は、24時間対応の換気扇から極力離れた各居室の外気に面する部分に設けることで、効率的な換気ルートが確保できるように配慮した。通風経路に設ける建具は、アンダーカットのある開き戸や隙間のある引き戸 引き違い戸とすることで、適切な通風経路となるように配慮した。

 

 

集合住宅の計画その7

計画概要

戸建て住宅を中心とした住宅地に集合住宅を計画する。

この施設は、居住者をはじめ地域住民の利便性を図るため、カフェ及びブックストアをまかせ持つものとする。

 

敷地

近隣商業地域  斜線勾配は1.5 隣地高さ制限は2.5とする。

建蔽率の限度は80%容積率は200% 地上三階建ての耐火建築物

二階、三階については、住宅部門の共用廊下、EVホール 及び階段は床面積に算入しないものとする。

一階については、住宅部門の共用廊下は床面積に算入しないものとする。

居住者が日常的に利用する階段については、階段幅及び踊り場幅140cm以上 蹴上16cm以下 踏面30cm以下とする。

居住者が利用するエリアと居住者以外も利用するエリアを適切にゾーニングし、明快な動線計画とするとともに

居住者のセキュリティに配慮する。

居住者用の駐車場及び駐輪場からエントランスホールへアプローチしやすい計画とする。

設備

給水方式は 水道直結増圧方式 空調設備は空冷ヒートポンプパッケージ方式とする。

 

一階平面図

敷地内の駐車場は平面駐車とし、居住者用として6台(一台は車椅子使用者用)のスペースを設ける。

駐輪場は居住者用として18台以上をもうける。

エントランスホール

居住者及び地域住民との共用とする。ラウンジを設け、ソファ テーブルを設置する。

居住者の出入りの管理 施設全体の管理を行う管理事務室をもうける。

居住者用のメールボックスをもうける。

カフェ

120m2ほど。30人程度が利用。外部から直接アプローチでき、かつ、エントランスホールからもアクセス可能な計画。

ブックストア

100m2ほど。外部から直接アプローチでき、かつ、エントランスホールからもアクセス可能な計画。

便所 多機能便所 ゴミ庫 設備機械室(40m2以上)

 

敷地の周辺環境を踏まえた建築物のアプローチ計画及び駐車場の配置計画

メインアプローチは北側道路からとし、外部アプローチのあるカフェ、ブックストアを東側にまとめるとともに

居住者エリアを西側にゾーニングすることで、明快な外部動線となるように配慮した。

駐車場は、敷地北西側に配置し、歩行者のアプローチと明確に分離することで、安全性に配慮した。エントランスホールの居住者専用エリアに近接させて、専用の出入口をもうけることで利便性に配慮した。

 

居住者以外も利用するエリアがあることを踏まえたエントランスホールの計画

エントランスホールは、居住者専用エリアと居住者以外も利用するエリアを区分し、明快なゾーニングとした。居住者専用エリアの出入り口にはオートロックを設け、管理事務室を隣接させることで、セキュリティに配慮した。ラウンジは居住者以外も利用するエリアに設け、地域住民との交流の場となるように配慮した。

二階平面図

住戸 80-85m2 3LDK 戸数は18戸

間口 6m 各住戸は敷地の周辺環境に配慮し、快適な居住空間を確保する。

コミュニティルーム

二階にもうける。居住者の集会 会議に利用するほか 子供の遊び場としても利用する。

20人程度が利用できるようにする。公園の眺望に配慮した計画。畳コーナーと多機能トイレを設ける。

住戸の計画について

すべての住戸は間口を6mとし、十分な日照及び採光を確保しやすい計画とした。南側の開口部は、隣地境界線からの適切な離隔距離を確保した。すべての居室に窓をもうけることが困難な住戸については、2室を随時開放できる間仕切りにより、1室とみなすことで、法的採光を確保する計画とした。

 

三階平面図

住戸のみのプラン。

光庭を利用して、各住戸の採光を確保した。

階段は3つの計画となった。

断熱性 建物外周部の柱、梁、壁、及び屋根スラブには断熱材を施すとともに、ヒートブリッジとなるスラブ及び住戸間の壁についても断熱材を施した。

気密性 鉄筋コンクリート造を採用し、外壁からの漏気量が少ない計画とし、気密性の高いサッシを採用した。

冬季の日射の取り入れ 南側の開口部を大きく計画し、冬季の日射を積極的に取り入れることで、空調エネルギーの削減となるように配慮した。

夏期の日射の遮蔽 南側に設けたバルコニーの奥行きを2mとすることで、夏期の日射を遮蔽する計画とした。

断面図

三階建てである。地盤の悪い箇所は地盤改良して対応する計画とした。

建物の最高高さは14.7m

一階の高さ4m 二階、三階の高さは3.5mとした。

 

 

構造は 鉄筋コンクリート造 純ラーメン架構

住戸部分の構造部材の配置及び部材断面寸法について

各住戸の間口寸法とスパン寸法を合わせ、住戸の配置と架構の整合性に配慮して構成した。西側住戸は共用廊下及びバルコニーを架構内に計画したため、外壁の下部には小梁を配置することでスラブに過度な応力がかからないように配慮した。東側住戸は、共用廊下及びバルコニーを片持ちスラブで計画し、持ち出し長さの1/10以上となる200mmのスラブ厚とした。住戸内には小梁が露出しない計画とするため、小梁寸法を考慮した階高さとした。

 

大地震とうの災害が発生したときにも、当該建築物の機能が維持されるように配慮したこと

地震時の設備機器の損傷防止を考慮して、受変電設備は床スラブと一体のコンクリート基礎及び鉄骨架台を用いて堅固に固定した。ポンプや空調屋外機については、耐震ストッパーを採用し、転倒防止を図った。各種配管には防振継ぎ手を採用し、損傷防止に配慮した。エントランスホールに設けた備蓄倉庫には、蓄電池を蓄え、被災後の停電時にも電力の供給がっできるようにした。

 

■集合住宅の計画その8

計画概要

ある小都市の河川沿いの敷地に建つ集合住宅を計画する。

本施設は充実した共用スペースを有することで、居住者同士が交流して豊かな生活を営むことができるようにするものとする。

 

 

敷地

第一種住居地域 斜線勾配は1.25 建蔽率 80% 容積率 200%

地上3階建ての計画

2階及び3階については、住戸部分の共用廊下、ELホール及び階段は床面積に算入しないものとする。

西側に河川を望むため、住戸は 西側及び南側に開く計画とした。

この敷地を読み取って 考えられる手法は

①住戸を東側及び南側に開く計画 駐車場は 東側 L型または U型の計画

②すべての住戸を南側に開く計画 I型の計画 駐車場は 北側

③住戸を東側及び西側に開く計画→ツインコリダーの計画 駐車場は 東側

となる。今回は①を計画したが、②でも③でもよい計画となることが予想される。

設備

給水方式は 水道直結増圧方式

ELは1基 空気調和設備は 空冷ヒートポンプパッケージ方式

 

 

1階平面図

駐車場の計画 居住者用として11台分、車椅子使用者用として1台、サービス用で1台を計画する。

店舗 レストラン(180m2程度)

1階に設け外部から直接アプローチできるようにする。屋外テラスを設ける。50席以上の椅子の配置。

厨房を40m2程度もうける。

設備機械室 (60m2程度)電気設備 消火ポンプ 給水ポンプを設置する。

 

共用部分(1階)

玄関ホール レストラン及び屋内駐輪場にアクセスできるようにする。

集会室(80m2程度 )

屋内駐輪場(60m2程度) 外部から直接アプローチできるようにする。25台以上

トランクルーム(50m2程度) 管理事務室 多機能便所 備蓄倉庫(80m2程度)

共用スペース 1階及び2階に設ける。吹き抜けをもうけ、階段を設置。ラウンジ(50m2)ワークスペース(50m2)図書コーナー(50m2)をもうける。

 

2階平面図

住戸は2,3階に設置する。

天井高さは2.5m以上確保する。

住戸A

 

3階平面図

100m2 3LDK 6戸

住戸B 60m2 2DK  8戸  バルコニーをもうける。

 

断面図

3階建てのため 建築物の最高の高さは12.7m 建物中心部は光庭となる計画

居住者のアプローチは、利便性や安全性に配慮し、歩道のある南側の道路中央付近に計画した。駐車場は、敷地東側の奥に計画し、アプローチを歩行者のアプローチと明確に分離することで安全性に配慮した。住戸配置については、河川の眺望と日照に配慮して、西向きまたは南向きの計画とした。

共用スペースの空調計画について

天井高さが2.7mのラウンジ ワークスペース 図書コーナーは天井カセット型を採用し、利用状況に合わせ、個別に温度調整がしやすいように配慮した。天井高さが6mを超える吹き抜け部分は、階段を含む居住域を効率的に空調するため、2階の梁下に吹き出し位置や吹き出し口の形状選定の自由度が高い天井隠ぺい型を採用した。

 

集合住宅の実例

実際に施工した集合住宅を掲載します。

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