木造住宅にかかる縦方向の力の流れ(木構造講座③)
鉛直荷重の流れ方
力の流れを把握することは,構造設計の第一歩である。当たり前のことであるが、この基本事実をきちんと確認しておけば、複雑な形態でも応用が利くこととなる。建物にかかる力は,それぞれの部材を支える部材に流れていく。基本的には、上から下へ鉛直荷重として重力方向に働く。
①小屋廻りの力の流れ
一般的な和小屋は屋根面の荷重を小屋梁で受けて柱に伝達する。この時,屋根葺き材や雪の重量は,まず,野地板にかかる。それ以降は,垂木→棟木 母屋 軒桁 →小屋束→小屋梁→桁 梁 柱の順で力が流れていく。
②2階床廻りの力の流れ
床材や人 家具などの重量は,まず床板にかかる。その次に根太→小梁→大梁→柱の順で流れる。
③1階床廻りの力の流れ
2階から流れてきた力は柱を伝って土台→基礎→地盤へと伝達する。
1階床の重量は,床板→根太→大引→床束→土台
毎日無料相談実施しています!
弊社では住宅診断、耐震リフォーム、デザインリフォーム、新築注文住宅等、幅広くご相談に対応させていただいております。相談は一切無料です。また弊社では、個人のお客様だけでなく、リフォーム等される法人の工務店様へ構造的な側面からお力になれます。お気軽にお問い合わせ下さい。