木造2階建て 耐震等級3 耐風等級1 許容応力度計算
耐震等級3,耐風等級1という設定で 許容応力度計算を行っています。
南側から見た外観です。大きな窓があり、1階の3つ窓の奥はリビングになっています。
西北からみた外観です。南側は総二階のように見えましたが 北側は、2階がセットバックして下屋になっていることがわかるかと思います。
東北からみた外観です。こちらからも、北側は2階がセットバックしていることがわかるかと思います。
平面図です。南側に広いリビングが存在しており、その東の部屋がダイニングキッチンになっています。
2階は 階段あがったホールを中心に部屋が南北に配置されています。
1階平面図の模式です。X4のラインが強く、Y6とY7のラインも強いことがわかるかと思います。
2階平面図の模式です。
こちらもX4のラインが強く、その下に1階のX4がのっているため、Y方向は構造体として安定しているといえます。X8も同様です。X1通りは2階の外壁となっていますが、1階には、壁が存在していません。しかしながら、柱がこまめに存在しているため、綺麗に2階の外壁ラインを1階の柱が支えているといえます。2階のY方向はY5が強いです。耐力壁が多く存在していますが、1階のY5リビングにはあまり存在していません。この部分の梁に関してはそれなりに、2階の荷重を、梁が受けていると考えられます。
全体の構造体を 平面図だけでみて、そのような印象をうける建物となっています。わりと、2階が1階に綺麗にのっている構造体だと思います。
さて、高さ方向の情報を記載しますと床高さ590 1階階高さ 3458 2階階高さ 2642 最高高さ7760となっています。
南東がわからみた木造軸組みです。二階がのっている部分の下の梁の梁せいが大きくなっているのがわかると思います。
リビングとキッチンの間の壁の上です。
東北からみた木造軸組みです。こちらも2階がのっている部分の梁せいが大きくなっています。
鉛直構面の状態です。耐震等級3ですが、全く問題ない状態となっています。
水平構面の状態です。2階一部で少し弱く緑色になっていますが、NGはでていません。
梁せいを表現しています。赤部分が先ほどから指摘している、リビングとキッチンの間の壁の上の梁です。梁せいは400以上です。最も大きい梁です。その他リビングの上の梁は、耐力壁がのっていることと柱間があいていることもあり、オレンジ色の300mm以上の梁となっています。
拡大するともう少し、梁せいがわかりやすくなるかと思います。2階の梁せいは105が多いです。
北西からみた軸組です。2階がのっている部分の下の梁はオレンジ色になり、梁せいが300以上であることがわかります。
リビングとキッチンの間の柱にどのような積載荷重がのっているのかがわかります。2階のリビングの上の部屋の荷重をしっかりと上部梁と柱でうけていることがわかります。
これは、先ほどのリビングとキッチンの間の梁の負担過重範囲です。
北西の梁せいが大きい梁の 負担過重範囲です。下に柱が存在できれば、もう少し梁せいをおとすことができますが、許容の範囲内だと思います。
その他2階の 梁せいの大きかった梁の負担過重範囲です。リビングに柱がないので、これは梁せいが大きくならざる得ません。
これで耐震等級3,耐風等級1を満たした設計になっています。
柱や梁の負担過重、梁せいをみながら、部屋の大きさや 壁の位置を決めていくことで、現在計画中の建物の構造体の弱点がわかり、構造体に負担のない、またコストも削減できる設計ができると考えています。
木造3階建てまでの 許容応力度計算を行っております。よろしければ、ぜひお問い合わせください。