木造建築リノベーション 空き家の再生 プラン提案 シェハウス案と共同住宅案
所有している空家をどのように再生していくのか、シェアハウスにするのか、庭だけ共有の共同住宅にするのか、検討してみました。
Contents
■現況概要
現況外観
築50年ほどの建物である。二階は、屋根裏のような空間になっている。
現況平面図
■再生提案
■A案
駒ヶ林 空家 再生の A案です。
改修平面図 便所や風呂がある部分がもともとこの家屋の庭だったようであるが、以前の所有者が増築して、建物が存在しているように思われる。
実際の改修案を作成しました。シェアハウスになります。
以下概要
Grande Casa シェアハウスの特徴
①面積
全体 172.936m2 庭 10.146m2
A 33.103 m2 B 38.688m2
C 30.596m2 D 27.216m2
キッチン+ダイニング+多目的室 43.33m2
各室はおおよそ 30m2~40m2あり、 共用部が広く充実
1軒ではとても持てないものをみんなで持つということ。
②庭
明るく、風通しがよく、眺めがあり、風景のある住まい
四季折々の風情を楽しめる庭が存在。
日曜大工仕事のできる工作スペース バーベキューなどの屋外ダイニング。 冬は餅つき 夏はビニールプール。
キッチンや水廻りから 容易にアクセスできるサービステラス。
③キッチン ダイニング
キッチンが広く、二つ存在。冷蔵庫も二つ。各人の調味料置き場も存在する。1住戸では、とても手に入れることのできない広さや充実した調理機器などを得られることがコレクティブ住まいの魅力。食を通じたコミュニケーション
④多目的室
スポーツ観戦、外部、地域の方を招いてのワークショップ、セミナー シェアライブラリ―、知的なコミュニケーション、地域に開かれた集会室 こどもの勉強部屋 お絵描き部屋 工作部屋
実際の建物に対して、建物を減築して、庭を設けたCGです。
西側からみた断面図、透視図です。
小屋裏周りの状況と 一階のキッチンの様子、ダイニングの様子、一階の居室の様子がよくわかるようになっています。
真ん中の部屋を、中間で切断した断面図です。真ん中の部屋は、暗いことが予想されるため、ダイニングに吹き抜けを作り、上部のハイサイド窓から、光が入ってきて明るくなることを目指しています。
中庭の様子もわかります。これがあることで、建物が非常にあかるいものとなります。奥が、みんなで会議をしたりする多目的室となっています。
東側から見た断面図です。多目的室の様子と東側居室の様子がよくわかるようになっています。
B案よりも、庭の大きさが大きくなり、A案のほうが優れていると考えています。改築するときは、耐震の補助金をできるだけ使用し(150万円)、耐震性と間取りを十分に検討したプランとします。
空家を耐震性を十分にして、間取りを改訂して、地震に強く快適な建物にしたいかた、お気軽にご相談ください。ご相談お待ちしております。
■B案
B案です。
運営方針としては、コンセプト型シェアハウスになります。建築やデザインを志す人たちが集い、同じ場所にすんで、お互いに切磋琢磨しあうことで、とても良い刺激を受けながら
生活していくシェアハウスです。
その特徴を述べていきます。
① 各部屋に風呂とキッチンが存在しません。トイレと洗面所が各部屋についています。
風呂とキッチンが存在しないため、各部屋が非常に広いです。各部屋30-40m2。
② 共有のシャワーとキッチンがあります。また、ダイニングとリビングが広く、一体として使うことができる案となっています。
③ダイニングの南側に小さな庭を作りました。ここから、ダイニングリビングには採光がとれる計画となっています。
典型的なシェアハウスのプランです。こちらのほうが、当方の事務所の空家再生リノベのページであげているものよりも、予算が抑えることができると考えています。
しかしながら、プランニングとしては、空家再生リノベに掲載した案のほうが優れています。予算と今後の改修計画をたてながら、どれが最善の案かを検討していきます。
以下 CGです。
真ん中の部屋を切断した断面パース
西側の部屋を切断した断面パース
東側の部屋を切断した断面パース
リビングダイニングを東側から見たパース
リビングダイニングを西側から見たパース
シャワールーム 東側居室の壁は都合上取り除いています。
東側の部屋の内観
東側の部屋の内観 南側の壁は都合上 取り除いています。
西側の部屋の内観
図B 中庭と吹き抜けのパースです。中庭で入居者が、好きな時に集まり、談話ができる空間を用意しました。
■C案(共同住宅案)(図①)
部屋A,B,C,Dと4つあり、どれも、40m2近くの広さが存在しています。ABCは、多くて3人、Dは、単身者が住まう計画となっています。このエリアは泊まるところも少ないため、民泊をこのプランで行っていくことも考えていますが、近隣の兼ね合いがあるので、難しそうです。
■D案(ソーシャルアパートメント案)(図②)
部屋はABCDEと、Eの部屋があり、Eでは、中庭とともに、入居者の共有スペースとなっています。ここは会議をしたり、スポーツ観戦をしたりして、楽しむ場所です。また、北側には、土間が存在し、ここで仕事をしたりお客さんを応待したりして、疲れたら、Eの部屋に行くというような仕事場兼住居とが存在するシェアハウスになっています。WEBで仕事をする人や士業の人には使えるプランニングとなっています。
■E案(共同住宅案)(図③)
ABCD ともに、多くて3人住めるプランとしています。共有スペースは中庭のみですが、中庭は広いです。また、Cの部屋は、土間スペースと仕事場があり職住一体の住宅となっています。
■総括
さて、シェアハウスか、共同住宅の案がすべて出揃いました。
再生計画の特徴としては、案C,D,Eとありますが、どの案も、南側に建物を減築して中庭を設けています。
これから、予算を詰めて、どの案にするか、最終決定していきます。
検証した結果 こちらの計画でまとめて、工事を施工、竣工しました。