面戸の機能 ディテール③
図は軒先の納まりであります。この問題点を指摘し、改善策を提示下さい。
ただし、防水層などの細部は省略しています。
回答
軒先では、瓦の先端は野地板より高く、瓦の下面も平滑ではないから、瓦座との間に隙間ができます。ここを塞がないと、外観がおさまらないだけでなく、スズメや蜂が侵入して巣をつくる恐れがあります。この部分を雀口といいます。この隙間を漆喰などで埋めることを雀口面戸といいます。
また、軒桁の上部にも、垂木のせいの分だけ隙間ができます。不燃材で軒天井を貼る場合が多いため、問題にならないことが多いですが、軒天井がない場合は、ここにも面戸が必要となります。板で塞ぐほか、小屋裏通気のために金網やパンチングメタルを面戸とすることもあります。
解説
瓦の上面は波型で平滑ではないので、直線状の部材と接する場合は、同様に面戸処理が発生します。棟や壁下端ののし瓦と波状になった面部分との間は、しっくいや面戸瓦で埋めます。
波板葺きも瓦と同様に表面が平滑ではないため、直線状の部材とぶつかる箇所に波の高さ分の隙間ができて、面戸処理が可能となります。
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