神戸市 耐震診断と構造補強 工事指導

神戸市で 耐震診断と構造補強の計画を行った。当社WEBSITEから 工務店さんの依頼の業務である。

なお、建築確認申請図面は存在していない建物であり、

診断時の状況は、建蔽率をオーバーしたものであったため、改修時に 現状の建蔽率に適合するように 減築を行うものとした。

診断時の評点は 一階東西方向で0.22と低い数字になっています。

減築部分を検討した結果 二階の北側を 1m2ほど切欠くものとした。

補強の計算を行うこととした。

補強すると一階部分に重点的に補強壁が 作られているのがわかるはずである。 浴室は、UBのサイズがあり、壁を耐力壁とは見なせないため、通り芯Y1のX0~3までは耐力壁とはみなさないものとした。

また建物 北西側の玄関部分が 切欠いた形となっているため、偏心等を検討し、玄関部分等北側を重点的に補強する計画とした。

二階部分は 従来存在する X5Y1の柱が邪魔となるため 取り除きたいというクライアントたっての希望であったため、柱を取り除き、梁せい270mmの大断面集成材を梁として設置するものとした。他 Y3通りに石膏ボードで壁を設け耐震壁としたり、Y1通りのクローゼット奥を耐震壁とした。念のため、X3Y1の柱は補強して丈夫なものとしている。

台所を大きくするため 勝手口は壊し、窓を広げるものとした。

補強後の評点は 1.0以上を獲得できるものとなる。

これが問題の柱である。これを取り除く必要性が存在していた。

小屋裏上部は 細い梁が存在しているだけで 状況はあまり良くない。X3Y1の柱である。

大きな荷重が細い柱にのっているのがわかった。柱は補強するものとしている。

建物が東西に引っ張られ梁がうまく接続していない状況であった。この部分は戻して双方向から金物で結節する。


柱を抜いて、上部にせい270mmの梁をかけました。270mmの梁の上には 屋根部分の荷重を支える梁(せいは140mmぐらい)が存在するため、下部の梁と上部の梁を 合板でサンドイッチし、両方向から多数のビスをうち、固めています。

また、下部の梁と 上部の梁は ボルトを貫通させて一体化しています。

ボルトが存在していることがわかると思います。

二階の間仕切り新設壁も 耐震壁とみなすものであるが、今回間仕切りだけで上部に梁が設置されていなかったため再度指導をおこなう。石膏ボード壁にの上部に梁をかけて金物で結節し、ボードもしっかりと釘打ちをすることが重要です。

減築部分を取り壊していく様子です。


工務店さんが 施工されていました。駐車場をつくるためですが、これから擁壁を作成するようです。

基本的には とても危ない工事となりますので おすすめはしません。

費用は 構造計算費用で 35万円(税別)

図面作成費用 5万円(税別) 銀行用図面作成費用 5万円(税別 減築したため他に減築図面が必要)

耐震適合証明費用 5万円 (税別)となった。

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