木造住宅の耐震シミュレーションによる診断と補強設計事例 基礎クラック補修 長屋の耐震補強| 神戸市須磨区 戸建て

神戸市須磨区において 木造の戸建て住宅の耐震診断と構造補強をおこなった。

昭和の初期につくられた住宅である。長屋を切り離して、戸建てとしているようである。

阪神淡路大震災では、大きな被害を受けたが、だいぶ補修している。ここ数年前に室内のキッチン等のリフォームをおこなったということであるが

耐震も心配なため、診断を依頼したとのことであった。

図面をみればわかるように、南側が和室と寝室があり、北側に浴室とキッチンが存在している。南側寝室部分が平屋である。

依頼人の関心事は、二階の寝室部分の床がきしむとのことであった。

・上部構造(建物)の総合評点としては「倒壊する可能性が高い」との結果になっており、1階の
東西南北方向で評点が非常に低く、2階東西方向も評点が低いことが挙げられます。
・地盤・地形:敷地の周辺状況で特に問題点が無いため「普通地盤」と判断しました。
・基礎:現地調査により基礎は「無筋コンクリート造」と判断しました。
・軸組:筋違は図面がない為、無しと判断しました。
・壁の配置・耐力:配置に関しては、1階東西南北方向に耐力的に有効な壁が少なく大きく評点を下げ、
2階東西方向も耐力的に有効な壁が少なく評点を下げています。
・外壁基礎部分に0.3mm以上の亀裂が存在しています。 ・2階和室床面に傾斜、振動、床鳴りが存在しています。
・小屋裏は天井点検口から、床下も点検口から状況を確認しました。

地震に耐える壁の耐力が不足しています、又、壁の配置バランスも悪いため、バランスを考慮の上、耐震補強をされる事をお勧めします。
地震に強い建物にするための補強方法としては、現在ある壁を中心にバランス良く壁の耐力を高め、特にバランスの悪い部分については開口部や押入の一部に耐力壁を追加する事をお勧めします。
補強場所としては1階南北面壁,1階東西面壁,2階東西面壁補強などが考えられます。

補強計画

この場合は、一階の四隅を補強する計画であったが、その後、お客さんと協議して、一階は、玄関だけを補強する計画として、評点1以上を確保できるようにした。

耐震補強工事の現場状況をあげていきます。

補強計算を様々に検討した結果、1階玄関と2階の和室の南の壁を一枚補強すれば、評点が1以上になることが判明した。

 

図面である。玄関の壁の補強と二階の和室の壁の補強をしている。構造用合板と筋交いの補強である。

材料を検収したので、それを写真におさめる。釘はN50の釘。筋交い金物とコーナー金物の写真をとった。

基礎クラックには、エポキシ樹脂系硬化剤 E206のSはサマーのSである。工事時期は夏場。基礎のクラック補修を行うことはとても重要なことである。

玄関の壁を解体して、構造用合板をはっている様子である。天井も構造用合板をはることで、二階の荷重が壁に伝わるようになる。

コーナーにしっかりと金物を入れます。筋交いも金物でしっかりと固定します。


玄関の南側の壁もしっかりと構造用合板をはります。釘もN50を@150で打ちます。


コーナー部と筋交いに金物をいれます。柱と梁、柱と筋交いを金物でしっかりと固定して、二階の荷重が、梁を伝い、柱壁にうまく流れるような構造体をつくることが重要です。

二階の壁は解体してみると、柱が途中できれていたことが発覚しました。以前の工事がずさんであったことが判明しました。これは、実際にとってみないとわかりません。
断熱材をいれて、暖かくなるようにし、柱を新たに挿入して、しっかりと建物を補強します。床がふかふかして、落ち着かないとのことでしたので、はがして、根太をしっかりと敷き詰めて
構造用合板をはり、床を強いものにします。


二階の壁も金物でしっかりと補強し、床に構造用合板をはることで、小屋組みの荷重が二階の梁柱壁を伝い、床を伝って、一階の梁に力が流れていく仕組みを作ります。

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