とうばんの森 認定こども園 設計監理(加古川市の幼稚園 保育園)
■計画の概要
加古川にて幼稚園の設計監理を行いました。
定員400名の認定こども園です。
待機児童が多くいた状況が存在し、自治体としてもこども園を整備していくことが急務な状況でした。また、園児の既存園舎が、耐震性を満たさないこともあり、建て替えて、大型化する計画となりました。
■設計コンセプト
当社の 当初の設計イメージは、中庭で、こどもが木登りをして遊んだりする姿を思い浮かべ、検討しました。
もっと抽象的に申しますと、幼児教育は 子供たちの自発的な遊びの中で行われるべきです。自発的で創造的な活動を引き出す多様な空間を設けたいと考えました。こどもは、社会参加への第一歩をこのこども園から始めます。はじめて共同生活を行い、年上の子供達の園での生活は、年下の子供たちにとって興味の的でしょう。様々な年齢の人がどのようにして、園の中で遊んだり学んだりしているのかが垣間見れるようなこども園をイメージしました。
具体的な、園舎の特徴としては、運動場が広い、中庭を中心にした空間構成とし、 中庭にこぶしの木を植え、園児が遊べるようにしています。
園児の目線に合わせ、通常の窓の下に腰窓をつくり、背の低い園児でも、外を見通せる幼稚園となっています。どこにいても、視線が通り、広く感じれます。
0,1歳児は、1階,2歳児より年長が2階、3階に教室を置くこととした。 教室には、ロフトのある空間を設け、積木遊びや 昼寝ができる穴倉空間を設けました。
東側からの外観です。
園の廻りの庭には、植栽を植え、四季の彩どりが感じることのできるようにしています。これは、兵庫県の街並み緑化事業にて500万円の補助金を頂いています。
西側園庭です。兵庫県の県民街並み緑化事業で、芝生を緑化しています。
東側から見た当初の外観スケッチです。
外観スケッチを行い、全体のボリュームの把握をしていきます。
西側から見た建物の外観です。階段が印象的になるのがわかります。イメージが実際になります。
屋上です。プールをおき、夏場水遊びができるようになっています。
定員400名の大きなこども園ですが、子供たちが楽しんでいるようでした。窓が大きく外がよく見えて、また、暖かいのが評判です。
■補助金
こども園の補助金は総事業費用の3/4ほどでました。設計監理費用も補助金によって成立します。
こども園の設計をされる場合は、ぜひ 一度、ご相談ください。