無料耐震診断と構造補強 補助金 137万円(神戸市西区)


神戸市西区にて、木造二階建住宅の耐震診断と構造補強をおこなった。

■費用概要

延べ床面積 110m2
計画策定費 35万円
耐震工事費 210万円
合計費用 245万円
補助金 137万円
実質負担額 108万円


小屋組みの状態である。典型的な和小屋構造である。断熱材がないため、夏場熱が二階に輻射してくることが予想される。火打ちは四隅に存在していた。

一般的な木造住宅である。

床下の写真である。蟻の被害もなく健全な状態であった。

二階バルコニーの状態である。バルコニーの防水はやりかえたほうがよい。

南北に長く、東西に短い建物であるため、東西方向の壁が少なく、東西方向が構造的に弱いことが予想された。北側に玄関があり、南側は、キッチンと浴室が存在している。また、台所の上にバルコニーが存在していた。耐震診断をおこなった。

■耐震診断

南西からみた3Dのパースである。
予想通り、東西方向が弱く、評点が0.44という結果になった。
診断状況である。

今回診断しました結果、 「倒壊する可能性が高い」と判断されました。
・上部構造(建物)の総合評点としては「倒壊する可能性が高い」との結果になっており、 1,2階の
東西南北方向で評点が非常に低いことが挙げられます。
・地盤.地形:敷地の周辺状況で特に問題点が無いためr普通地盤」と判断しました。
・基礎:図面、現地調査、ヒアリングでは確認できないため、基礎は「無筋コンクリート造」と判断
しました。一部に軽微なクラックが有りますが「健全な基礎」の範囲と判断しました。
・軸組:筋達の位置、寸法等は図面が存在しないため無しと判断しました。
・壁の配置・耐力:配置に関しては、 1.2階東西南北方向が
特に耐力的に有効な壁が少なく大きく評点を下げています。
劣化度:築後39年になりますが、比較的よく維持管理されています。
屋根、外壁、床下等、特に劣化現象は確認できない為、劣化低減は考慮しておりませんが床下の、
湿度か多いように思われます精密調査をお勧めします。
地震に耐える壁の耐力が不足しています、又、壁の配置バランスも悪いため、バランスを考慮
の上、耐景補強をされる事をお勧めします。
地震に強い建物にするための補強方法としては、現在ある壁を中心にバランス良く壁の耐力を
高め、特にバランスの悪い部分については開口部の一部に耐力壁を追加する事をお勧めします。
補強場所としては1騰南北面壁,1階乗西面壁,2階南北面邑2階東西面壁補強などが考えられます。

補強計画を検討した。

■補強計画

一階の四隅と二階の南側角の壁の補強を行えば、評点が1.0以上となることが確認された。

 

■耐震工事

土台と基礎をアンカーでつなぎ、筋交いクロスの構造用合板貼りとします。
金物は、告示1460 (1)金物とします。

材料は、N50の釘です。構造用合板に打ちます。構造用合板です。使用する材は、フォースターのもので、環境に優しいものです。9mm。
フリーダムコーナーは、柱頭と柱脚につける3kN以上の金物です。筋交いにも、金物を使用します。

玄関改修工事です。壁を増設するために基礎を作ります。鉄筋の配筋状況がわかります。アンカーを設置します。アンカーが重要です。

玄関改修の壁の状況です。筋交いを設置し、壁の枠組みをします。柱頭と柱脚、筋交いに金物をいれます。構造用合板をはります。ピッチは150で、N50の釘を設置します。

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