アートによる エリアリノベーション(空き家の再生活用)
今後、空き家が どんどん増えてくる現象が考えられます。空き家を放置するのではなく、活用して、街を楽しいものにしていく必要があると考えています。単体の空き家を再生することも重要ですが、視点を広げて、その空き家が存在するエリアの中でみて、その空き家をどう再生活用させていくのかという 広い視野が 社会に求められているように思います。そのエリアリノベーション(空家活用)に関して、考えられることを記載していきます。
■必要とされる背景
・核家族を主体とした高度経済成長時代の幸せの形は、もうみんなが目指すものではなくなりました。単身世帯の増加、終身雇用の崩壊、少子高齢化、生涯未婚率の増加、生き方、働き方が多様化し、選べる時代にあって、どう生き、どう働くか。それを空間でどうサポートするかが必要となってくるであろうかと思われます。
・人口減少という時代に対して、どのような考え方を持ち、この時代と我々は向き合っていけばよいのでしょうか。神戸市の掲げる子育て日本一のまち、介護日本一のまち、日本一認知症にやさしいまちは、一つの自治体の回答であろうかと思われます。
・空き家の多い、高齢化の進んでいる地域だからこそ、今ある建物の再生、活用をすることで、若い人たちが住んで働いて暮らす24時間街にいる環境をつくるのがいいようです。
・災害に起こった時に大切なのは、どうやって逃げるか。高齢者の隣には、若い人が住んでいるべきだと思われます。より日常的な見守りも可能になります。
市街地におけるエリアリノベーション
・遊休不動産の活用と質の高い雇用の創出。空き家だらけのまちを元気にします。若い人たちがやりたいと思うような仕事を、空き家を使って作り出します。街をたのしくする新しい手法?住む場所、働く場所 そして、新しい仕事を作ることで人が住んで、働いて、遊べる街にする視点が必要。住む場所、働く場所、仕事が生まれれば、街に人が住み続けられます。
・子育てしながら働き方や就業時間や形態にグラデーションを持って働く女性。子育ての女性のプレッシャーを軽減させる仕組み。本当は、子育てしながら自分のペースで緩く働きたいという人たち。世の中の女性たちが緩く働ける場所があったり、少しでも育児から解放されて社会との接点を持つことができれば、家庭内がうまくいきます。
・ボトムアップ型で考える。地元の人だけでなく、外から参加する人も含め、市民たちがチームを作ります。そして、ひとつのプロジェクトに取り組み、プロセスを通じて、街の望ましい姿を考えます。まちに新たなコンテンツを生み出すリノベーション事業
■フリースペース
食堂 学習スペース 様々な人と共に過ごす多目的スペース
多様なアクティビティを受け止める居場所を中心とした空間
地域に根差した循環型の暮らし方の知恵を学ぶ 地域に開いている 地域の方々に学びの場に参画してもらう 地域に対する愛着や当事者意識 誇りを熟成していく
■複合用途施設
フィットネススタジオ 食堂 地域交流カフェ 映画鑑賞 マルシェ
人々が町を巡り空き家も素材として活用 町の拠点 自治工房
足湯 コミュニティキッチン 子供の遊び場 古本屋 眺望台 ステージ 茶室
■滞在型文化交流拠点 文化複合施設
町全体をホテルに見立てるプロジェクト レストラン 銭湯 土産物 雑貨屋 文化体験
図書情報館 歴史資料展示室 町民ギャラリー 体験研修室 ブックカフェ 街角サロン マルシェ 多目的スペース シェアオフィス 祭り レンタルサイクル 生産者と料理人をつなぐ場 健康 地域のリソースを使い倒す
日々のご近所付き合い 町内向けに発行する新聞 多世代 多国籍の人々に開かれた居場所づくり 市民みずからが公共的な場所づくり 月1回のマルシェ 単体の建築から地域へ広がる運営 クラフトビール 書籍 ハイテク機械 名物料理 銭湯
■シェアハウス
シングルファーザー シングルマザー
人が集まる仕組みを 地域の生業や地勢の関係性の中で紡ぎだし、その先に必要となる建築や町の姿を具体化する。
■民泊 新しい視点からその都市を体験し地元のコミュニティを深く知るための手段となる。ゲストにある土地に属するという感覚 旅行者としてではなく居住者としてこの街を感じてもらうこと 体験をデザインする。様々な文化や人を身近に感じることができる
吉野町 最高級の杉材 木材から 椅子 家具 食器 日本酒 はし 地域の資源をシェアする。
■公民館的な役割 みんなの家
1F 地域の情報が集まるラウンジ的な空間 交流の場 創作活動の場。市民の活動拠点。ワークショップ 市民活動の予行演習 市民の施設への意識を維持 拡大させる街中ダンス部 手芸部 若手芸術家 読書会 まちなか晩御飯 いろいろなキーワードを読み解きながらまちのこれからを一緒に考えていく人を募集します。設計と同時に活動=中身を育てる公共性を持つ空間。健康維持 増進と地域交流
アートを中心にした街の再生
アートスタジオ 絵画教室 みんなのうえん クリエイティブセンター
ギャラリー バー ホステル デザインオフィス 設計事務所 等
以上 考えられることを記事にしてみました。