神戸市 北区 耐震診断と構造補強 (建築年代 1981年以降 2000年以前)

神戸市北区において、平成3年に竣工した 大きな戸建て木造住宅の

耐震診断と今後のリノベーションの指針をたててほしい という依頼を受け、調査、診断、耐震補強、リノベ改修指針を行いました。

平成12年以前の建築年代でありますが、昭和56年以降のため、新耐震建築物ではありますが、金物などが、現在の基準と異なり、評点1.0をみたさないことが予想されます。

高さが3m以上ある大きな擁壁の上に存在する邸宅です。住友林業施工。

既存一階平面図です。延床面積170m2程の邸宅です。南向きに各室が配置され、居間も食堂も部屋が大きいのが特徴です。台所から洗面所への動線が遠いのが気になりましたが、洗面所には勝手口が近接しており、その勝手口から西側道路へ容易にアクセスできる計画となっているため、問題なしとします。間取りを考えると一階部分はそれなりのプランだといえます。

 

 

既存二階は、階段あがったホールを中心に各室が 南向きに配置されています。

 

評点は 劣化を加味して0.73となりました。基礎は、鉄筋が入っていましたが、東西方向で評点が低いことがあげられます。

改修 1階平面図

10m2以内で北側のピンク部分に外物置として、新設倉庫として、増築します。

その他は、水廻りを更新して、風呂とキッチンと洗面所をやりかえます。他は、窓をペアガラスにしたり、玄関扉を断熱仕様ものもに変更したり、南面の掃き出し窓には電動シャッターをもうけます。和室の畳部分が劣化していたため、畳を張り替えます。

改修2階平面図

床をはり替え、クロスも張り替えます。

建具ガラスをペアガラス仕様にしてバルコニーに防水を行います。

 

・内観写真

 

立派な和室が存在しています。クリーニングすれば、さらに良くなると思われます。

南向きの居間です。大きな窓が存在していました。

食堂部分は隅部分が出窓になっており、壁がない状況となっていました。

小屋裏は、和小屋形式で、それなりにしっかりとしていました。小屋裏断熱材も存在しています。寄棟屋根形式なので、夏場熱く、壁が抜けにくいことも予想されるため、天井換気扇をタイマーでつけられることをアドバイスしました。

 

 

床下は、乾燥し、問題ない状況でしたが、断熱材が垂れ下がっていましたので、補修が必要かと思われました。

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