店舗 耐震工事 湊川商店街

湊川商店街の店舗を耐震補強するので 構造計算をお願いしたいとの依頼で動いておりました耐震工事です。

商店街の店舗のため、間口が狭く奥行きが長い店舗です。一階部分は壁がない状態で往来できるようになっていますが、危ないため補強してほしいとのことでした。

屋根は葺き替えたということで 軽い屋根として計算しています。

二階は完全に木造となっているため、当初、木造として検証して構造計算をおこなっていました。

商店街の二階は、今ほとんど使われることがないようです。

 

一階の土間店舗部分です。こちらも当初木造だと考えておりました。

 

一階の奥側です。(この部分があとでわかりましたが木造でした。)

二階の奥です。(この部分も木造でした。)

さて、一階の工事を行うために壁を解体しました。

一階部分南側部分が 天井と柱の被覆をはずすと鉄骨になっていました。

鉄骨の上に、二階木造がのっているようです。鉄骨部分は、震災後賃貸主が、所有者に報告せずに鉄骨に変更しているようです。元々木造建築物を一階部分だけ 鉄骨造に変更しています。商店街で一時期はやっていたようでした。(地元の人の話)

鉄骨の柱が存在して、梁はトラスとなっていました。

さて、問題は、鉄骨部分は耐震補強はできないのですが、単に鉄骨の上にのっているだけの二階木造をどう補強するのかということでした。

実際鉄骨と木造はビス止めしているだけでした。昭和の時代の改修工事。

鉄骨屋さんにお願いして、鉄骨と木造部分をアングルにて補強するということにしました。

実際には他にも手法がありますが、工期と予算を考えても、この手法しか方法がない状況でした。

鉄骨部分とアングルは点溶接してもらい、木造と鉄骨をつなぎます。

建物の四隅でそれを行うことで、処理しています。

 

急遽 木造部分の補強計算をし直しました。

北側部分のみが木造のため、北側の木造部分を耐震診断して、補強計算しました。

西側部分と南側部分を重点的に補強します。

二階は、南側部分に東西方向に壁を一つ、北側に南北方向に壁を敷設します。

これで評点が1以上となりました。

■壁A

南側壁の解体したところです。

土壁を取り除きスケルトンの状態になっています。

木軸を組み 構造用合板を上からはります。柱脚と柱頭に金物をつけます。

軸組に対して構造用合板を貼っています。

 

■壁B

 

北側の壁部分のベニヤを取り外した状態です。土台がだいぶ食害にあっていましたが、芯は食べられていませんでした。北側部分の壁はジャッキアップしてこの土台を取り外すことができないために、この土台は活かして補強することとしました。

北側一面に構造用合板を貼っています。

 

 

■壁C

この状態で 基礎はあるものとみなしてこのコンクリートにアンカーを打設します。

アンカーをしっかりとうっています。

柱頭に金物を敷設しています。

構造用合板をしっかりとはって補強しています。

上部の梁が雨水の侵入により腐り下がってきていました。これは、梁をジャッキアップしてパッキンで噛ませて、少し上部に二階床をあげます。

梁にかましものをして二階床をあげています。

二階から一階部分をみています。二階の梁はこの写真の柱にかかり、この柱が折れると二階が落ちる構造となっていて、危ないので既存柱に対して、柱を抱かせてボルト締めすることにより柱を強化しました。

M16ボルトにて柱を抱かせています。

柱と梁は金物でつないでいます。

■壁E

二階南側に壁をつくり建物を補強します。

N75釘を150mm間隔で柱に打ち付けて、柱と一体の枠とします。

一階上部の梁と構造用合板をつなぎ、柱脚に金物をつけています。

構造用合板を柱にうちつけています。N50釘を150mm間隔。これで構造体ができあがります。

壁F

既存の壁の合板をとりはらった状況です。二階南北方向の補強壁。

筋交いが存在していましたので、この筋交いは、地震時真ん中で折れる可能性もあり、構造壁をつくると

筋交いと干渉するため、筋交いは除去することにしました。

上部梁と構造用合板は結節しているために準耐力壁扱いとして構造壁を作成。

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