木造二階建て 神戸市西区 リノベーション案 間取り提案 (キッチンを中心にプランニング)神戸市 Y邸 戸建て木造住宅
■リノベーション依頼概要
神戸市にて、間取りのプランニングの提案をおこなった。キッチンを主題として、耐震構造補強も検討しながらの検討案である。当社WEBSITEからのお問い合わせです。
60歳を超えたご夫婦が、子供が家から巣立たれ、二人で暮らす家である。
既存一階平面図
既存2階平面図
■リノベーション前の住宅の問題点(施主が不満とするところ)
①台所と浴室との間に壁が存在し、キッチンが暗く、風も抜けないため、明るく風通しの家にしたいとのこと。
②冬寒いので暖かい家にしたい。
→これに関しては、外断熱で、外壁をすっぽりと覆う提案を行った。
メーカー価格で、100m2二階建ての住宅で、300万程必要
床下にも、断熱材を入れ、窓ガラスは、Low-e ガラスの対応とした。
③ご主人の本が多いため、大きな本棚を設けたい。
④耐震性を十分考慮に入れて、頑丈な家のリフォームをお願いしたい。
→昭和56年度以降の新耐震基準ではあるが、平成12年度以前の築であるため、耐震性は、現在つくられている住宅に対してだいぶ劣る。また、二階の壁の下に1階の壁がのっていない状況が見られたため、1階の壁の位置を2階と揃えるか、2階の床を補強する必要性が存在した。
■リノベーション プラン提案
①と③を考慮にいれて、パターンを検討した。
・一階の和室は、洋室にやりかえ、ご主人の寝室とし、壁の位置を変え、本棚をしっかりと設置した。
・和室は、布団の上げ下ろしが、負担となる為、ベッド対応の洋室とするほうがよい。
・1階壁の位置が変わる為、当然、基礎の立ち上がりも、設置が必要である。
パターンA
キッチンをL字型の配置とし、キッチンに窓を設けた。台所は南向きとなる為、明るさは改善される。
パターンA`
キッチンをL型の配置としたが、風呂と、洗面所の位置を既存の平面図とやりかえ、南側からの風が北へ抜けるようにし、北側からの採光もキッチンに存在するようにした。
トイレを拡張した。
パターンB
風呂と洗面所の位置を変更し、風が抜け明るいものにすると同時に、キッチンは、シンプルなI型のものとした。キッチンの改造だけに関して言えば、予算が一番かからない案である。
パターンC
本の蔵書量が多いということから、寝室とは別に、本棚のある書斎をもう一つ、北側の風呂に近い場所に設けた。キッチンは、南側の食堂部分にI型に設置した。キッチンの北側は洗面室である。
書斎をもう一つもうけたため、居間と食堂は、狭くなることが予想されるが、何に、生活の重点性を置くかで、一つの提案としてもよいと考えた。
パターンD
アイランド型のキッチンとした。食品庫を大きく取ることができ、二人だけの生活には、アイランド型で、問題ないとの考え方も存在すると思い提案をおこなった。
■リノベーション案提案後の 結果と理由
結果、クライアント 2人が選ばれた案は、Bであった。
理由としては、
A案は、風呂と洗面所の変更により、風が通り明るいのは良い。L型のカウンターキッチンは、子供がいた時分は、カウンターで食事を出すスタイルがよかったが、二人だけのためあえて、カウンターにする必要性はないということであった。
C案は、本は、多いが、寝室兼書斎があればよく、何人か孫が来て、居間でテレビを見たり、遊んだりするため、そこそこ広いほうが良い。
D案は、二人で暮らすなら、アイランドのキッチンで問題ないが、アイランド型は、金額も他より少し変わり、あえて、それをする必要性も感じないということであった。
結局、風がよくとおり、採光も十分にでき、予算的にもローコストで抑えることのできるB案が採択された。
内観写真
台所の状況写真