I型プランの集合住宅 その4

■集合住宅 

■計画概要

桜並木を中心とする住宅団地内にたつ集合住宅を計画します。

子育て世帯を主な居住者とする住宅部門と、地域住民も利用できる共用店舗部門をまかせ持ち、職住が近接した新しいライフスタイルを提供することを目的とし、コワーキングスペースを設けるものとした。

 

用途地域は第一種住居地域 道路高さ斜線勾配は1.25とする。

建蔽率は70% 容積率は300%

設備

地上5階建て 給水方式は 受水槽+加圧給水ポンプ方式

ELは住宅部門用として1基 店舗部門用として1基

空調機械設備は 空冷ヒートポンプパッケージ方式

 

一階平面図

こどもの遊び場を100m2以上確保し、託児室の利用者が使用するものとして、まとまったスペースとした。

駐車場は 車椅子使用者用1台 サービス用1台とする。

 

住宅部門(一階)

玄関ホール メールボックスをもうけ、エントランスホールからも出入りできるようにする。

道路側から玄関ホールへはアクセスするものとする。

管理事務室 居住者の出入りを管理する室。

居住者用駐輪場 道路側から直接アクセスでき、玄関ホールからもアクセスできるものとする。

ゴミ置き場

共用店舗部門(1階)

レストラン  50人程度利用できるものとし、厨房を設ける。

ギャラリー  居住者や地域住民の絵画 工芸等の作品の発表などに利用する。

託児室    上履きで利用する計画とする。

居住者 地域住民に対する託児サービスを行う。 スタッフコーナーをもうけ、幼児用便所を設

ける。

エントランスホール メインエントランスは道路側、サブエントランスを桜並木側に設ける。

自然採光を確保するためトップライトのある吹き抜けを設ける。

 

守衛室 施設全体の管理を行う。通用口に隣接。

電気室 50m2 受水槽室 50m2 ポンプ室 15m2

1階及び2階の空調計画について

室内機の1,2階の利用状況に応じて個別制御が可能な空冷ヒートポンプパッケージユニット天井カセット型を採用した。吹き抜けは外気流入による室温変動が激しいことから天井隠ぺい型を採用した。屋外機は南西側の地上に設置し、十分なスペースを確保することで、維持管理や更新のしやすさに配慮した。

 

階平面図

屋上テラスを二階の床レベルに設け、250m2ほどとし、公園の眺望に配慮した計画とする。

コワーキングスペース 住宅部門からの動線に配慮する(オートロック)

会議室を2室 打合せブース2ブース 個人用ブース6ブース

備品倉庫 作業スペース40席

 

ラウンジ コワーキングスペースの利用者の休憩 談話スペース

25人程度 利用できる。自然採光に配慮し、屋上テラスと直接行き来できる計画

コワーキングスペースの内部計画 動線計画

出入り口及び受付カウンターを二階ホールに面してもうけ、利用者の動線がスムーズになるように配慮した。作業スペースは桜並木側に間口を広く計画することで快適な内部空間となるように計画した。会議室や打ち合わせブースは南西側にまとめ 作業スペースと明確にゾーニングすることで執務に集中しやすい環境となるように配慮した。

3-5階平面図 

住戸は各階に6戸 3LDK 80m2 間口は6.5m

バルコニーを設ける。日照に配慮した計画とする。

各住戸において建築基準法に適合した採光を確保するための計画について

住戸2-5においては、南側及び北側から採光を確保した。南側の居室においては隣地からバルコニー先端まで

の水平距離を3m確保することで、3階においても採光に有効な開口部面積を確保する計画とした。東西妻側の住戸については、隣地からの開口部までの

水平距離を東西とも3m確保することで、妻側からの採光に有効な開口部を確保する計画とした。

住宅部門のセキュリティについて

住宅部門への利用者動線を他の動線と区分するため、玄関ホールに面する風除室の扉、エントランスホールからの扉、居住者用駐輪場からの扉にはオートロックを設置した。

管理事務室は居住者の出入りを確認しやすいように各出入り口を見渡せる計画とした。2階においてはセキュリティを確保しつつ居住者が各室にアクセスできるように2階エレベーターホールの扉にオートロックを設置した。

住戸のメーターボックス内部の設備計画について

住戸のMB内に水道 ガス 電気メーター を共用廊下に面してもうけ、点検 及び検診のしやすさに配慮した。住戸ごとに個別使用する給湯器をMB内に設置し、給排水やガスのPSをかねることから十分なスペースを確保し、維持管理 更新のしやすさに配慮した。

断面図 建物の最高の高さは17.7m

1階及び2階の階高さは4m  3-5階の階高さは3mとする。

建築面積 1072.5m2

床面積 合計 3141m2 3階 1428m2 2階 699m2 1階 1014m2

住戸部分の床 小梁の計画について特に考慮したこと

スラブの厚さは遮音性に配慮して、200mmで計画した。二重床で計画することで床上配管が可能となるように配慮した。小梁の配置は住戸の共用廊下側の外壁及び間仕切り位置に合わせることで外壁のRC壁を安全に支持するとともに、居室の天井高さに影響のないように配慮した。小梁の断面寸法は300×600mmとしてスラブを安全に支持できる計画とした

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