無料耐震診断 構造補強 神戸市垂水区
神戸市垂水区において 耐震診断と構造補強計画をおこないました。神戸市の耐震診断であったため、無料です。
建物としては、昭和30年代に 平屋を当初建築したが、その後5年後ぐらいに二階を増築したとのことでした。
南側からみると、二階南側にバルコニーが存在していました。
傾斜のある土地のため、建物を支えるために 傾斜分の 高さのある基礎を築いてその上に建物をのせていましたが、基礎の部分が傷んで 亀裂が存在していました。
補強とスラブ上を防水する必要性が存在しています。
コンクリートスラブの裏側ですが、ジャンカが存在しており、早急に対応しなければならない状態です。
施工当初、あまりよくない施工をしていたことも予想されます。
建物の廻りの地面も、水が廻り、良い状態とは言えません。
傾斜のある敷地のため、穴倉のような空間を建物下につくっていました。珍しい基礎をしています。床上部の部屋は、和室となっているが、和室の床を確認すると南側にむけて下がっており、状態は良くないです。和室は、冬場とても寒いことが予想されるため、断熱材を入れたほうが良いと思われます。根太のピッチも大きいため、狭くする予定です。
細長い基礎は、叩いてみるとコンクリートが密に入っており、意外にしっかりしていました。基礎は、横でつなぐ予定です。
前述の穴倉空間の上の和室です。床がきしみ、安定感が少ない感じです。和室は、床の間と襖 壁の感じが意匠的に良い感じとなっています。
前述した外観の写真の 南側ベランダの下の空間です。二階を増築したため、二階の押し入れが一階よりも半間東側にでているのですが、一階はその二階押し入れ部分を通し柱ではなく、
管柱で支えているだけの状態でした。
管柱のアップした写真ですが、梁と柱にもしっかりとした金物が存在せず、ビスで止められているだけでした。これで阪神大震災をもったということでしたが、
二階が倒れてくることが、当然のように予想されます。増築した際の施工が よくなかったといえます。診断をしていて、びっくりしてしまった箇所です。
ここは、壁を作成してしっかりと補強する予定にしています。
西側からみて耐震診断しました。評点は0.27となり 倒壊する可能性が十分にあります。
補強計画をたてました。西側上部からみた絵です。二階押し入れを支える箇所や和室の押し入れを中心に壁をいれ、金物で補強します。
二階は、金物の補強だけで評点は1以上となりました。東西方向の耐力が 壁の量が少ないため、弱い状態でしたので、東西方向の壁をしっかりと補強していきます。
(一階の床部分は、段差のない平坦な状態のため、基礎部分の傾斜は省略しています。)