シェアオフィス ゲストハウス 簡易宿所 等(シェア空間) 東京視察

2018年の夏 ですが、国交省の関連の鉄筋コンクリート造耐震技術者講習のため、東京にいったおりに、いくつか、東京の簡易宿所 シェアオフィス、ゲストハウスを視察した状況を記載します。
①今はやりの簡易宿所であるファーストキャビンに宿泊しました。

 立地は、赤坂駅から徒歩30秒のビル。入れば二階に受付と食事のできるカフェ。泊まる場所は、3階より上階。地下は、お風呂とラウンジとなっています。
 宿泊する部屋は、フロアにギリギリに詰めて部屋を配置しており、一部屋は、2m×2mと とても狭いのですが、共用部の洗面所 トイレ お風呂 ラウンジが しっかりと充実してあります。お風呂は、大きな浴槽があります。髭剃り、シャンプー、リンス、ヘアケア商品とポーラ製の優れた商品が置いてあり、とても、アメニティが充実しています。これで価格が1泊 4000~円です。価格を考えると十分すぎるサービスでした。東京でとまる場所を探す人にはおススメです。

②新長田の駅近くで、220m2ほどの空き家を今年購入した為、それを今後どのように運営していこうか検討しておりました。シェアハウスで進める予定です。そのため、東京の下町の事例を見学。谷中にあるHAGISOです。古民家を、ゲストハウスや、フリースペースに改修しており、町ぐるみで、外国人に向けて情報発信をおこなっていました。谷中という地区が、以前東京にいた時分は、ほとんど行ったことがありませんでしたが、なかなか下町で人間的な街路と歴史があり、面白い所でした。単体で、ゲストハウス等を運営するよりも、街の関係性の中で地域を盛り上げていこうとする姿勢がとても良いと思いました。
ホテルは単体として存在するのではなく、街を一つのホテルと見立ててて、街の情報発信をしていくことが、下町のシェア空間の理想であると思います。


③フリースペース、シェア空間設計の第一人者猪熊純さんの設計したKOILの見学をしました。三井不動産が主催するシェアオフィス。企業家たちが集まってコラボレーションして、新たなビジネスを産み出しているようです。会員検索のシステムとか、会員のビジネスにつながる会員仲間を見つける仕組みがよくできていました。
ここで、起業家を 低い賃料で応援して、その起業家の会社が盛り上がれば、賃料の高い会社に移行してもらうという、投資会社のビジネスモデルのようです。
3Dプリンターや、集会をできるステージ、用途が可変となる部屋を多く作り、会員に提供していました。いわば、ビジネスの実験場です。コミュニティを重視した不動産経営というのは、時代なのかもしれません。
そこにいれば、自分のビジネスに必要な人材がみつかると考えると、とりあえず在籍してみようと起業家は考えるようです。


④猪熊さんがすすめる、時代のトップランナーが集うシェアオフィス COLAB 渋谷キャストの見学。建築関連やデザインの関連のトップランナーが集い議論し合いながら、時代の先端のビジネスを産み出しているようです。今は、バーチャルリアリティビジネスを主流にしているようでした。

⑤住友林業に勤める友人と三菱一号館の中庭付近のカフェで会食。三菱一号館の中庭がとても素敵で、ランドスケープ論に花が咲きました。庭が好きな人には、一度のぞかれるといいかと思います。
とても豪華なランドスケープデザインとなっています。
さて、今はやりのシェア空間には、非常に興味をもっておりましたが、単に、シェアオフィス、シェアハウス、フリースペースの設計をして、人のつながりを産み出す というのだけではあまり特徴がなく、差異化しづらいなという感触です。その土地の地域性を踏まえることや 時代を切り開く視点をもった人たちが集い、コラボレーションして、新たな世の中を切り開いて面白いものにしていこうとする想いが、とても大切だなと思います。東京の動向を注視しながら、神戸らしい、神戸のこれからを考えていくことはとても重要なことだと考えています。

渋谷キャストには、エントランスでVRのテレビがおかれていました。これからは、VRと実体空間の連動が面白くなるのではないかと思います。

毎日無料相談実施しています!

弊社では住宅診断、耐震リフォーム、デザインリフォーム、新築注文住宅等、幅広くご相談に対応させていただいております。相談は一切無料です。また弊社では、個人のお客様だけでなく、リフォーム等される法人の工務店様へ構造的な側面からお力になれます。お気軽にお問い合わせ下さい。