木造住宅の耐震シミュレーションによる診断と補強設計事例 | 茨木市 戸建て

高齢のクライアントが、一人で快適に住むための戸建て住宅のリノベーションである。

リノベーションの概要です。

提案としては、水廻りをやり替える際の耐震補強と、間仕切り壁を取り払うに際して、柱をとると二階が落ちてくるため、梁の補強やキッチンの位置関係のケーススタディである。間仕切りを取り払う中で、柱や壁の位置を触る為、地震対策のための耐震構造計算を行い、しっかりとした補強を行うことが重要である。キッチンに関しては、家族が多い場合は、カウンター型が好まれるが、一人もしくは二人住まいの場合は、壁付けキッチンでよいとのことであった。外構工事も行い、カーポートを設置。
浴室を小さいサイズのものから大きいサイズのものへ変更。二階和室を寝室へ。部屋を暖かくするために、断熱改修と、窓ガラスをペアガラス化。

工事金額は、
耐震工事 130万 水廻り300万 間仕切り改修200万
外壁工事 120万 外構工事 100万 
設計料 80万+ 消費税       
合計 おおよそ1000万円

3 工事中
台所と食堂の間の壁と柱を取り払う際 梁補強、耐震補強工事と金物 構造用合板確認をしっかりと行う。
風呂場の土台があけてみると腐っていたため、取り換える。
耐震工事は、評点1.0型の一般的な値段(170万程)から予算の兼ね合いで、少し基準を小さく0.9型に抑えている。(130万円でしあげた)
木造をリノベーションする際には、木構造のしっかりした知識がないと、わからずに重要な柱や壁を取り払ってしまい、逆に建物が弱い構造になる可能性もあります。簡単な壁をいじられる際も、全体の構造計画の中で、しっかりと判断を行うことが重要です。当方の事務所までご相談ください。

要望としては、まず、キッチン、風呂、トイレ二個の水廻りのやりかえ。キッチンとダイニングに間仕切り壁があるため、取り払い,
広い一室空間へ。

北側の間仕切りを取り払いました。


南側の間仕切りを取り払い、ダイニングを広い一室空間としました。

間仕切りの部屋のビフォーアフターです。

以下 計画から工事監理まで詳細を記載していきます。


① 打ち合わせにて図面作成。 クライアントの要望は水廻りの改修と間仕切りを取り払い一室空間にする間取りの変更 , 外壁の修繕 , 室内を断熱材を入れて暖かくする等であった。間取り変更に伴い、壁や柱を取り払う必要性があるため、耐震診断と補強が必要であった。図面が存在しなかったため図面を採取。

② 耐震診断を実施 地震力に対して、評点が 1.0 以上あれば、建物は持ちますが、結果は1階東西方向 0.88  南北方向 0.68  2階東西方向 0.97  南北方向  0.85 であった。1階の南北方向が特に弱いことが判明した。

耐震診断3次元 モデリング

③耐震補強計画を策定  評点を1以上とした。  南北方向の壁は、重点的に筋違をダブルで 入れ、構造用合板で補強を行う。

④キッチン廻りの 配置をいくつか 提案を行った。今回は、一人で住むための

住居であるため、カウンター型のキッチンではなく、壁付けのキッチンとした。このほうが、ダイニング空間は広いものとなる。
図は窓側からキッチンをみたものと、キッチン側から窓側をみた イメージパース。既存の間仕切りがなくなり広々とした開放的な空間となった。

⑤外壁工事とともに 工務店に相見積をお願いし、予算調整を行った。

前回の茨木の改修工事の続きです。

水廻りの改修の打ち合わせを行う。 6 パターンを提案した。

キッチンが暮らしのかなめであり,キッチンを中心にして住宅のプランニングを行うことが重要であると考えている。

A はキッチンの位置は元のまま、台所の間仕切りだけを取り払う案。

B は、キッチンを南側に配置し , 間仕切りを取り払う案。

B ´は、 L 字型キッチン。


C は、北側キッチン。

 


C ´は、 L 字型キッチン。

 


D はカウンター型キッチン。

クライアントの選択は、当初 B であったが、その後の打ち合わせで結局 A となった。クライアントは右利きの為、右廻りのキッチン作業を行うことが有利であると申し上げた。買い物を、冷蔵庫に入れる→キャベツ等をとりだす→水洗でキャベツを洗う→台でキャベツを切る→コンロで焼く→配膳をする。この一連の作業を鑑みてキッチンを設計することが重要である。右回りにこだわれば、この場合 A か  C’ が当てはまるが、一般的には、カウンター型の D を選ばれる方が多い。しかしながら、子供いる家庭は、カウンター型を選ばれる状態が多いが、夫婦2人だけの家庭では、カウンターキッチンを選ばれないことも多い。様々な生活様式と好みによるが、カウンターは家族数が多い場合に有効かと思われる。

パースはカウンターキッチンのもの

結局 以下のような 改修となった。ピンク部分が改修耐震壁
 

今回、工事としては、トイレ2個、キッチン、風呂の水廻りの改修と耐震工事、風呂を大きくしたことに伴う壁の位置の変更、食堂の床が上がっているため床のやり替え、外壁改修、カーポート設置、庭の整備が工事の主体となった。

今回、台所と食堂が、間仕切り壁により仕切られていたものを、空間にして開放的にすることが望まれた。

台所と食堂の壁の写真である。

壁を取り払った写真である。真ん中の柱で梁を支え、二階の荷重をうけていることがわかる。

この柱は、構造的に重要な 二階を支える柱であったため、柱を取り去る代わりに、二階の荷重を支える大きな梁が必要とされた。たわみの計算結果の後、梁のサイズを決定し、施工をおこなった。柱と梁の仕口には、特殊な金物をいれ補強している。工事のクライマックスは、この梁補強であった。既存の柱を取り払い、梁を増設し、既存の梁と構造用合板でつなげ、数多くのビス内を行い、二階の荷重が問題なく処理されるようにしている。

二階の荷重を支える大梁の写真。大梁と柱の接合部。金物はみえないが、しっかりと柱と梁を接続するものを取り付けている。


新設の梁と既設の梁は、合板をはり、ビスをうちつけているため、一体の梁として、存在することになる。

浴室廻りの土台が腐っていました。タイル貼りの浴室の水漏れによるものです。

現場の状況写真。既存に火打ちが存在していたことがわかります。


既存の写真。浴室廻りは、コンクリを打設しています。

現場の施工写真。筋交いをダブルでいれています。

柱脚と柱頭を、金物でつなぎ、断熱材を敷き詰め、構造用合板をはります。


金物の写真

柱頭柱脚には3KN以上の金物を設置します。


構造用合板は、ピッチ100-150の ビス打ちを行い しっかり固定して

地震時に壁が、力を受けれるようにします。丁寧な施工が、建物を支えていきます。


キッチンがとりついていきあとは、クロスをはると完成です。

外壁の工事に関しては、30年近く 外壁を触った状態になかったため、ひび割れ、亀裂等が数多く存在していた。放っておくと、そこから雨水がどんどん侵入し、構造体である木が腐ったり、外壁のモルタル自体が落ちて隣の家に被害を与えることも予想された。従って、仮設足場を立てて、大きな亀裂はVカットして、落ちてきそうな外壁ともにエポキシ樹脂系接着剤を注入し補修した。今回工事中に、大きな台風が2度、直撃したが、幸い、屋根等被害は存在しなかった。塗装を行い、以前と変わり、きれいな姿になった。


北側外壁クラック

南、西側外壁クラック

施行中の足場

刷り込みとVカットエポキシ樹脂注入したあとの状況。

屋根はあらい、割れている瓦は取り換えたり、補修したりしました。足場があるときにしたほうがよいです。

クラック処理の状況

塗装が終わり完成しました。

当社の強みとは
構造や断熱などの住宅性能についての考え方,仕上げ材料に対する知識、デザイン力であるはずである。リフォーム会社は、一般的に、構造への知識や構造計画の力、間取りプランニングの提案力、建築基準法に対する理解が少ない。
 工事を行う前に、セカンドオピニオンを求める際に、最も信頼性がもてる事業者は誰か。それは、設計者であると考えている。
 当方の事務所としては、様々な相談に対して
1 条件整理 予算の調整 構造計画 間取りや空間の提案
2 複数の工務店に対しての見積もり依頼
3 見積もり内容の査定と面接による工務店の選定
などを、少額でおこなっている。

 当方の事務所としては、数多くの実績のある耐震補強計画の策定や、間取りの変更、水廻り(特にキッチン)の改修、工事予算の調整 に、他社とは 差別化できる強みがあると考えている。
 木構造に対する知識も豊富であり,適切な構造計画を行い、工事中の指導も適切に行います。

毎日無料相談実施しています!

弊社では住宅診断、耐震リフォーム、デザインリフォーム、新築注文住宅等、幅広くご相談に対応させていただいております。相談は一切無料です。また弊社では、個人のお客様だけでなく、リフォーム等される法人の工務店様へ構造的な側面からお力になれます。お気軽にお問い合わせ下さい。