T邸 古民家改修 キッチンのプラン案提案 神戸市
神戸市の某所にて、大きい古民家の再生を行っています。設計が、正念場でして、キッチン水廻り関係の設計をおこない、
多くのプランを考案致しましたので、このブログに載せます。
暮らしの豊かさは、食生活の豊かさにありという考えのもと、キッチンのプラン設計をとても大切に考えています。
これから、この家に住まう奥様が、食事を作りやすいように、、楽しくみんなで、食事が作れたり、食べれたりできるようにと、様々な要素を検討しながらキッチンの設計を行います。
今回は、7案検討致しました。
①現状図 現状の図面である。北向きの部屋をダイニングキッチンの空間とすることにした。取り外すことのできない柱があるため、それを考慮に入れてプランを検討していかなければならない。
A案 壁掛けタイプのキッチンである。電子レンジやトースター等を置くスペースを作るために、ダイニング側に配膳台を作り、下部に、収納スペースを作成した。食品庫が、キッチン北側に存在するが、少し、小さい。
B案 L型タイプである。広く北側を見渡せ、調理中も、庭を見れるなど、楽しいキッチンができることが予想される。冷蔵庫の位置は、キッチンより南側に存在し、少し、シンクの位置から遠い。西壁側には、電子レンジや、炊飯器を置くスペースも用意できた。値段が高くなることが予想された。
C案 西側壁から南側壁にかけてのキッチンL型案。これは、ダイニングを広々と使うことができるが、調理中は、北側の窓方向をみれない。ダイニングスペースが狭い場合は、お勧めであるが、この場合は、あまりお勧めの案とは言えない。
暮らしの豊かさは 食生活にあり ということで、
キッチンのプランニングを行うことはとても大切であり、住む人の幸せにつながると考えています。
前回、A,B,Cの 3案を 提示しました。
今回、D,E,F,Gの4案を 提示します。
現状図です。
北側に庭が存在し、庭をみながら、食事をしたり、料理をつくったりしたいものです。
D案
D案は南側和室に壁を作り、少し部屋の相互関係は薄くなりますが、問題ない範囲だと思います。L型のキッチンですが、とても、大きく、非常に使いやすいキッチンであることが予想できます。L型のため、値段が高いことが予想されます。
E案
E案も、D案に続き L型で、少し小さい形で、D案と、シンクの位置が逆のタイプです。コンパクトにまとまった案となっています。
F案
F案は、カウンター型で、とても使い勝手のよいキッチンになります。コンロが壁際にあり、料理をしながら横目でダイニングテーブルの様子を見ることができますし、シンクで洗い物をしながら、ダイニングテーブルの家族と話し合いをすることも可能です。ただ、値段がはることが予想されます。
G案
G案は、真ん中にキッチンを置く案です。コンロのダクトが上部に出てまいりますが、料理をしながら、南側の和室の様子とダイニングテーブルの様子、両方共がうかがえますし、キッチン動作も機能的です。値段も比較的手ごろな価格で納まりそうです。(I型のため、メーカー既製品がL型に比べて安い)
結局、G案でいきましょうと クライアントからの要望により、これでパースを作成しました。コンロに壁があるものと壁がないものを作成し、壁があるもので施工することになりました。壁があることにより、少し閉塞感がでることはかんがえられましたが、コンロの油が飛び散るため、壁が必要であるとの判断です。
以上、最終的には単純なI型の一つのキッチンですが、様々なことを検討しながら、一つの思い入れのあるキッチンを作っていきます。
値段と使いやすさ、動きやすさ、廻りとのコミュニケーションのしやすさを総合的に判断しながら、最終的な決定を行います。