神戸市 東灘区 特殊建築物定期調査 2022年度

神戸市東灘区の 店舗付き共同住宅にて 特殊建築物定期報告書類の作成を行いました。

用途地域は近隣商業地域で 防火地域です。また建物は、延べ床面積 1300m2程、8階建て 塔屋付となっています。

 

・延焼ラインにかかる防火設備の確認

 

延焼ラインにかかる 二階以上の隣地境界線から5m以内の 開口部には、網入りガラスとして、全箇所存在していました。

 

・特定防火設備の確認

竪穴区画

エレベーターの扉に遮炎性能が存在しませんでした。これは、既存不適格として、是正する必要はないものです。

 

・2方向避難

耐火建築物で共同住宅の床面積の合計が200m2を超える場合は、階段が二つ必要

→今回は、各階の面積が耐火建築物で180m2ほどであり、200m2を超えないため、階段は一つで問題ございません。

避難施設

そのかわり、避難上有効なバルコニーが必要でしたが、きちんと存在していました。

一部、バルコニーには物が散見されて、避難口を塞いでいたものも見受けられましたので注意が必要です。

2階バルコニー下が、駐輪場となっており、バルコニーの避難口が駐輪場にあらわれる計画となっています。その位置に自転車が駐輪してある状況が存在していましたので、住人に呼びかけを行う等管理をお願いしますと所有者に話をしました。

指摘される自転車の状況です。

 

 

 

非常用照明の点灯確認

 

前回の報告書では、非常用照明が点灯していない箇所があるとの指摘がありました。今回は、電池内蔵型のものがしっかりと是正されて全階に存在していましたので、これは指摘なしとしました。

 

その他劣化事象の確認

 

 

屋上防水は、ところどころ水が溜まっていたり、劣化が進んでいる状況も見受けられました。

ドレインが 外れている状況も存在していましたので指摘事項とします。

屋上のパラペット部分で、コンクリートが爆裂している箇所が存在していました。

かなり爆裂しており、鉄筋がさびているため、早急に なおされるように指摘しました。

建築設備

一階の店舗の設備機器です。これは、設備の定期報告書を提出して報告を行う義務があるかと思います。

 

以上 各施設を3年ごとに 見直すことにより、見えてくることがありますので、しっかりと調査して、施設の現状を把握することが建物の所有者様には、大切になってきます。

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