矩計図 基本的な17のパターン(木造建築物)
住宅全体の矩計図には、全体の断面構成、高さ調整、仕上げ材などの選択、配管、配線ルートの確認など住宅全体を通じて計画するべき点がすべて含まれています。
少し複雑なため、ダイヤグラム化して考えてみます。上下の部屋の配置、外部空間とのつながり、水回りの位置、垂直方向、水平方向の各室の関係やつながりに応じて、様々な断面の構成が考えられます。基本構成をAとし、その構成に水廻り、吹抜け、半外部空間などの住宅に不可欠な用途や住空間を豊かにする要素を組み合わせて、ダイアグラムを17の事例に整理しています。
断面図と矩計図の違いですが、矩計図では、各仕様の部材寸法と具体的な納まりに応じて表現します。矩計図には、断面構成に合った構法の選択、採用する構法が決まっている場合は、それに適した断面の構成や仕上げを選択して、矩計図に反映します。断熱や気密の仕様などは、意匠性を損なわずに、住宅全体での性能を満たす納まりで矩計図を描く必要があります。
外断熱構法
・軸組の外側に断熱材を施工する外断熱構法
・壁が厚くなるので、サッシの納まりに注意する。
外側から ・ガルバリウム鋼板平葺き・下地合板t9・通気胴縁18×18・透湿防水シート・押出ポリスチレンフォームt50・構造用合板t12
真壁構法
・柱や梁といった構造材を室内側に見せる
・断熱材の厚み、壁材の納まりなどに注意する。
外側から
・ガルバリウム鋼板平葺き・下地合板t9・通気胴縁18×18・透湿防水シート・構造用合板t12・充填断熱・防湿フィルム・PB12.5の上珪藻土塗
木質パネル構法
・木質パネル施工仕様書に従う。
・断熱材の厚み 壁材の納まりなどに注意する。
ウッドサイディング・通気胴縁21×45・透湿防水シート・外張り断熱材・パネル受け材
土壁断熱構法
・断熱材を施工した土壁構法
・防湿層は必要ない
杉板相じゃくり板横張・対候性ステイン塗布・通気胴縁18×18・透湿防水シート・断熱材50・小舞壁t70
矩計のグルーピング
水廻り、吹抜けがない断面構成
Aは、1,2階が居室の総二階の建物の基本的な構成
Bは、1階 居室+下屋 2階 居室
ポイントは下屋の断熱と下屋の屋根の納まり
Cは、1階 ピロティ 2階 居室+インナーテラス
ポイントはピロティの断熱 と テラスの防水
Dは 1階 居室+デッキ 2階 居室+ベランダ
ポイントは、ベランダ ルーフテラスの防水と ベランダの支持
水廻りが1階 1階水廻り(浴室)2階 居室
ポイントは、出窓廻りの納まりと浴室の防水 断熱
1階:居室 2階:水廻り(浴室)
ポイントは 浴室の防水 断熱
G:1階 水廻り(浴室)+ピロティ 2階 居室
ポイントは、軒下空間の断熱と浴室の防水断熱
H:1階 水廻り(浴室)+バスコート 2階 居室+ベランダ
ポイントは、ベランダの納まりと浴室の防水、断熱
I:1階 玄関 ピロティ 2階:水廻り(浴室+洗面)
ポイントは、軒下空間の断熱と浴室の防水 断熱
J 1階:居室 2階:浴室+バスコート
ポイントは 軒下空間の断熱 浴室の防水 断熱
K 1階:居室+小あがり 2階:居室
ポイントは下屋の納まりと段差床の解消
L:1階居室+階段 2階 居室
ポイントは階段室廻りの納まりと屋根断熱の処理
M 1階:居室+吹抜け+デッキ 2階: 居室
ポイントは 吹き抜け廻りの納まり と屋根断熱の処理
N 1階:居室+吹抜け+デッキ 2階:居室
ポイントは 土間床の納まり 屋根断熱の処理
O:1階居室(半地下)2階:居室+ロフト
ポイントは半地階のRC部分との納まりと 吹き抜け廻りの納まりと屋根断熱の処理
P:地階 居室+吹抜け+ドライコート
1階 居室+ベランダ+ロフト
ポイントは地階RC部との納まりと吹抜け廻りの納まりと屋根断熱の処理
Q:地階 ピロティ 1階 居室+水廻り(浴室)+階段
2階 居室
ポイントは、地階RC部との納まり 吹き抜け廻りの納まり 屋根断熱の処理
ではさらに詳しく見ていきましょう。
基本構成A
居室の基本的な断面構成です。
断熱は、天井(PB9.5)上に防湿フィルムを敷き、160mmの断熱材を敷きます。
屋根は垂木の上に野地板12mm アスファルトルーフィング ガルバリウム鋼板
壁部分の断熱は、内断熱です。
内側から PB12.5 防湿フィルム 充填断熱100 構造用合板12 透湿防水シート 通気胴縁18×18 下地合板9 ガルバリウム鋼板平葺き
2階床は 根太910×910@910 構造用合板24 フローリング15
1階床は 大引き90×90 断熱材90 構造用合板24 フローロング15
断熱欠損 防湿層の連続性に注意する。軒の出が小さい場合は、各窓に小庇をつけると多少の雨でも風を通すことができる。
A1(外断熱構法)
屋根 壁 基礎にボード状の断熱材を施工し、断熱材で住宅全体を覆う外断熱構法。
天井 PB9.5 防湿層 断熱材120mm
屋根は 登り梁120×180 野地板12 アスファルトルーフィング ガルバリウム鋼板平葺き
外側から
ガルバリウム鋼板 下地合板9 通気胴縁18×18 透湿防水シート 断熱材50 構造用合板12
床梁120×120 構造用合板24 フローリング15
大引き90×90 構造用合板24 フローリング15
壁厚を利用して本棚などをつくる。シンプルな形状に向くが、外壁に凹凸が多い場合は手間がかかります。
A2(真壁構法)
・柱 梁 垂木を見せる真壁構法
・真壁構法の場合、外壁の断熱材の厚みを確保しにくいので、高性能の断熱材を選択する。
・梁や窓の枠廻りなど木部の見せ方を検討する。
上からガルバリウム鋼板平葺き アスファルトルーフィング 野地板12 通気垂木30×45
シージングボード12 断熱材100 防湿層
ガルバリウム鋼板平葺き 下地合板9 通気胴縁18×18 透湿防水シート 構造用合板12
充填断熱90 防湿フィルム PB12.5 珪藻土塗
フローリング12 構造用合板28 根太45×45
大引き90×90 構造用合板28 フローリング15
基礎断熱を基礎内側に施工 気密パッキンで床下に外部からの湿気がはいるのを防ぎます。
2階の床組みを1階に表す。床組材の方向を意匠的にそろえるとよい。
登り梁の梁せいの間に天井材をはり、その間に断熱材をいれ、断熱材の上に野地板をはり、その上が屋根通気層となります。
B
1階の下屋部分の断熱、防湿処理、軒裏換気を考える。
2階の屋根と下屋の屋根の鼻先のデザインを揃えます。
雨樋は鼻隠しで隠します。
矩計図にキッチンの断面も書き、配線ルートを計画します。
屋根 ガルバリウム鋼板平葺き アスファルトルーフィング 野地板12 垂木45×45@455
天井PB9.5 防湿気密シート 断熱材160
外壁 ガルバリウム鋼板 下地合板9 通気胴縁18×18 透湿防水シート 構造用合板12
充填断熱100 防湿フィルム PB12.5
二階床 剛床仕様 構造用合板24 コルクタイル6
大引き90×90 断熱材90 構造用合板24 コルクタイル6
雨樋を隠す鼻隠しは、屋根勾配の延長線で納めると綺麗であります。
カーテンボックスを天井に納めて、すっきりとした窓廻りをつくります。
下屋の換気ルートを確保します。
下屋部分の防湿気密断熱に注意します。
火気使用室で内装制限を受ける場合は、天井下地をPB12.5+不燃仕上材とします。
・1階を駐車場とし、2階に居住スペースを設けます。
・2階は大屋根で覆い、インナーテラスまで軒裏を連続させて外部との一体感を演出します。
・2階床下の断熱材を施工します。
屋根 ガルバリウム鋼板 アスファルトルーフィング 野地板12 通気垂木30×30
防湿層 断熱材100 天井杉2層パネル24 登り梁60×240
外壁 リシン吹付 セメントボード 通気胴縁18×18 透湿防水シート
構造用合板12 柱 構造用合板12 通気胴縁20×20 セメントボード
フローリング15 構造用合板12 根太45×45 床梁120×120 断熱材115
駐車場は水勾配をかならずとります。
ピロティ上部の断熱材を必ず入れます。
インナーテラスは 防水層を壁まで立ち上げます。
笠木の水勾配はインナーテラス側にとります。外壁の汚れが軽減できます。
インナーテラスの屋根にも断熱材をいれ、屋根からの日射熱を抑えます。
壁通気と屋根通気を連動させます。
内部空間の延長として、生活を楽しむ半外部空間を、1階にはデッキ、2階にはベランダを設ける。
外壁 半外部空間ともに、外観を木質系の素材でまとめる。
屋上にもウッドデッキを敷き、第2のリビングとして使用する。
屋上の小屋裏は通気が確保しにくい。
ウッドデッキは防水層保護、屋根の日射遮蔽になります。
ウッドデッキ 保護モルタル(水勾配)FRP防水 緩衝材t9 防火層(ケイ酸カルシウム板12)
耐水合板12 垂木45×60
笠木部分で外壁通気の出口を確保します。
根太の上に構造用合板をはる。外部デッキのあるため、二階床は、高さを調整できる根太仕様となります。
断熱材 構造用合板24(根太レス) 床暖房パネル 12 ワックス 無垢フローリング
2階のベランダ部分の梁と胴差接合部周辺の防水処理に注意します。
2階ベランダ上部の木ルーバーは夏季と冬季の太陽光日射角度を考えて
角度を決めていきます。
1階に浴室2階に居室の構成です。
天井と壁を珪藻土塗、床を無垢フローリングの自然素材で室内を仕上げます。天井に左官材料を塗る場合は、石膏ボードの厚みに注意します。
2階の出窓の高さを下げて、ベンチとして利用します。出窓部分の断熱、浴室のユニットバスの基礎廻りにも断熱材を忘れずに入れます。
屋根 ガルバリウム鋼板 アスファルトルーフィング 野地板12 垂木
外壁
ガルバリウム 下地合板9 通気胴縁18×18 透湿防水シート
構造用合板12 充填断熱 防湿フィルム PB12.5 珪藻土塗
無垢フロ 床張りーリング15 構造用合板24 床梁
無垢フローリング15 構造用合板24 断熱材90 大引き
浴槽の下の基礎廻りの断熱は白蟻を呼ぶ可能性があるため、工務店と相談する。
出窓にも断熱します。軒の出ない屋根にはシンプルな横樋。
2階に浴室を設置する場合は、1階への防水処理に注意し、荷重を考慮して床梁を増やします。
1階と2階の階間が小さく、UBの階下の天井を下げる必要がある場合は、間接照明を設置するなど断面を工夫します。
浴室下を防音パネルなどで仕切ると階下への浴室の音を軽減できます。
屋根 ガルバリウム アスファルトルーフィング 野地板12 垂木
断熱材185 構造用合板 天井 ラーチ合板
外壁
リシン吹付 下地合板12 通気胴縁18×18
透湿防水シート 構造用合板12 断熱材90
防湿フィルム ラーチ合板12
フローリング15 構造用合板12 大引き
フローリング15 構造用合板24 大引き 断熱材
ユニットバスを支える梁を加えます。
天井高さの段差を利用して、間接照明を仕込みます。
浴室廻りの防湿フィルムを忘れずに施工します。
桁上断熱 2階小屋裏の配線などが施工しやすいです。
構造用合板が防湿層を兼ねます。
1階の浴室から延長したバスコート、2階の居室から連続したベランダを設け、
室内から外部への開放性を確保します。
1階、2階ともに床の素材を連続させて、視覚的な広がりを演出します。
2階のベランダは、床梁を片持ち梁で張り出し、1階に柱を落とさない。
必要に応じて、屋根の梁から吊ることもあります。床梁が外壁を貫通する部分は防水処理を丁寧に行います。
屋根
鋼板瓦棒葺き アスファルトルーフィング 野地板12 通気層 登り梁
天井
杉羽目板張り15 防湿層 断熱材200
ウッドサイディング 通気胴縁18×18 透湿防水シート 構造用合板12
充填断熱90 防湿フィルム ケイ酸カルシウム板9.5
フローリング15 床暖房パネル12 構造用合板12 根太 断熱材45
1階床 石張り 調整モルタル 防水層 構造用合板24
浴室基礎断熱
梁貫通部周囲は気密テープなどで処理
軒天と同じ高さで間接照明をつくり、天井の連続性を演出します。
登り梁と断熱材の厚みの差を通気層にします。
1階ピロティ上に浴室を設けます。ハーフユニットバスを利用し、腰壁より上部は好みの素材で仕上げます。浴室と洗面室は勾配天井で、開放感のある水廻りになります。
浴室下にも断熱材を施工します。
玄関の土間コンクリにも断熱材を入れます。基礎の立上りに断熱材をいれて、熱的境界をつくります。
屋根 ガルバリウム アスファルトルーフィング 野地板12 通気垂木 耐水合板
登り梁45×120 断熱材120
壁
セメント系薄塗左官仕上げ ラスモルタル仕上げ20 通気胴縁18×18
透湿防水シート 構造用合板12 断熱材90 防湿気密シート
耐水合板12 下地モルタル 150角タイル貼り
2階床 フローリング15
耐水合板12 2枚貼り
根太
タイル15 下地モルタル20 シンダーコンクリート 砕石敷き込み転圧
基礎断熱で外部土間と熱的な縁をきります。
ピロティ上部の断熱 浴槽の荷重受けの梁を忘れずにいれます。
2階に浴室と連続するバスコートを設けます。バスコートの下の1階の天井を下げ、ベンチを設けた窓辺を演出します。
浴室とバスコートの防水を連続して施工します。陸屋根上に太陽光発電パネルを設置します。手すりなどで発電パネルに影がかからないように位置を検討します。
屋根
保護モルタル(水勾配)FRP防水 下地プライマー 緩衝材
防火層ケイカル板12 耐水合板12 垂木 45×75
天井
ケイカル板 耐水合板 防湿フィルム 断熱材
ウッドサイディング板張り 通気胴縁18×18
透湿防水シート 構造用合板12 防湿フィルム
コルクタイル13 防水モルタル20 防水層 耐水合板12 2枚張り
大引き 90×90
基礎内側に断熱材を施工します。
庇と障子により、室内側の日照調整と室外側の日射遮蔽を組み合わせます。
バスコートは浴室に対して下がりますが、防水層はバスコートに連続して施します。
バスコートの腰壁笠木部分で、外壁通気の出口を確保します。
軒先はステンレスアングルで見切ります。
1階の小あがりに段差を設け、2階と空間的に連続させて、縦方向の広がりを演出する。
真壁の場合、断熱材の厚みが確保しにくいので、高性能の断熱材を選ぶ。
外壁材を縦目地ではる場合は、下地は横胴縁となります。
外壁通気の確保に注意します。
床暖房の下には断熱材を入れます。
ガルバリウム アスファルトルーフィング 野地板12 垂木
天井 漆喰塗 石膏ラスボード12.5 防湿フィルム 断熱材160
杉板本さね張り25 通気胴縁18×45 透湿防水シート 構造用合板12
充填断熱90 防湿フィルム 石膏ラスボード12.5 漆喰塗
2階床 無垢板張り20 構造用合板12 根太45×45
天井 漆喰塗 石膏ラスボード12.5
コルクタイル6 床暖房パネル12 構造用合板24 断熱材30 大引き
床暖房の場合は、下に断熱材を入れ、下面への放熱を防ぐ。
外壁材が縦目地張りの時は、横胴縁になるが、壁通気を確保できるように留め方に配慮します。
屋根の軒先の箱樋とデザインを揃えます。
下屋の屋根通気出口を確保します。
窓の上枠を天井に納め、天井と軒天を連続した面とします。
柱 梁 垂木を見せる真壁で、開口部の枠廻り、階段手摺なども木の質感を生かして空間全体をまとめます。
屋根断熱の厚みが確保しにくい場合、壁、開口部の断熱性能を上げて、全体で断熱性能を確保します。
階段横の地窓と2階の高窓で温度差による自然の通気を促します。床暖房の下には断熱材を入れます。
屋根 ガルバリウム アスファルトルーフィング 野地板12 通気垂木30×30
断熱材90
リシン吹付 セメントボード 通気胴縁18×45 透湿防水シート
構造用合板12 充填断熱
フローリング13 構造用合板24 根太
フローリング13 床暖房パネル12 構造用合板24 断熱材45 根太
床暖房の下には断熱材を入れて、下への放熱を防ぎます。
壁通気と屋根通気を連動させます。
下屋の屋根通気出口を確保します。
壁通気と屋根通気を連動させます。
登り梁をかけた大屋根で1階と2階を覆い、内部は吹抜けで一体化します。
トップライトで2階の居室に光を導きます。
室内壁は珪藻土を前面に塗り、継ぎ目のない仕上げとします。
深めの庇は外観の軒先の高さを抑え、屋根を大きく見せると同時に
日射を制御する役割も果たします。
屋根 ガルバリウム アスファルトルーフィング 通気垂木 野地板12 登り梁
天井 珪藻土PB12 防湿層 断熱材180
ウッドサイディング 通気胴縁18×18 透湿防水シート
構造用合板12 充填断熱90 防湿フィルム PB12.5 珪藻土塗
床 フローリング15 剛床24 天井 珪藻土塗 PB12.5
無垢フローリング 15 床暖房パネル12
構造用合板24 床下断熱材 90
一階床から延びる外部デッキ フローリングを張る方向とデッキを張る方向をそろえるとよい。
壁通気と屋根通気を連動させます。
玄関を土間として広く確保し、熱容量の大きいタイルを敷き、昼間は太陽からの熱をため、夜間から明け方は土間コンに打ち込んだ床暖房で空間全体を暖めます。
1階の天井は、杉の三層パネルで素地を見せた仕上げ、根太間で配線ルートを確保します。
吹抜けに面した小壁 家具も 杉3層パネルでつくります。
玄関土間から連続するデッキの庇には、夏季によしず等の日射を遮蔽する外部スクリーンを取り付けられる金物をあらかじめ付けます。
屋根 ガルバリウム アスファルトルーフィング 野地板12 通気垂木30×30
登り梁 120×180
天井 珪藻土塗 PB12.5 防湿フィルム 断熱材185
2階床 フローリング15 根太 45×45 杉3層パネル 24
土間床 下から
断熱材30 打ち込み床暖房 土間コンクリート150 均しモルタル20 タイル15
土間部分は打ち込み床暖房をしています。
障子は室内の日照調整装置 外部は庇が夏季の日射を軽減します。
1階と2階の障子の枠と見つけ幅を揃えます。
横樋は、軒先の高さ内に納めると目立たないです。
基礎を深くした半地下階の上に2層設けます。
上部2層は、建物全体の高さを抑えるために構造用合板と杉3層パネルで構成し、階高を抑え、天井懐を設けません。
地下RC部と外壁の厚みの調整もあり、付加断熱を施工します。
屋根 ガルバリウム アスファルトルーフィング ケイ酸カルシウム12
通気垂木30×30 母屋60×120 断熱材120 防湿層
登り梁 60×120@910 ラーチ合板
外壁
セメント系薄塗 左官仕上げ セメントボード12 通気胴縁18×18
断熱材60 透湿防水シート 構造用合板12 充填補助断熱
フローリング15 構造用合板24 大引き ラーチ合板
床 フローリング 合板12 根太 断熱材50 土間コン
地階床にも断熱材を必ず入れます。
外気に接するRC基礎と地中部分では断熱材の厚みが異なります。
雨の跳ね上がりを考慮し、GLからの立上りは150mm以上確保します。
半地下部分RC壁の基礎断熱と壁厚みを揃えます。
充填断熱 付加断熱の断熱仕様。吹抜けのある空間では上下の温度むらが軽減できます。
壁通気と屋根通気を連動させます。
鼻隠しを2段階にして、軒先を太く見せません。
地階:居室 吹き抜け ドライコート
1階:居室 ベランダ ロフト
屋根:勾配屋根
地階の居室を吹き抜けで地上とつなぎ、1階居室の窓からの光が地下室にも届くようにします。
ドライコート上部にスキップフロアでレベルの違うデッキを設け、吹抜け廻りに異なるレベルの空間的なつながりを演出します。
屋根は登り梁の下に防湿層を設けて天井を張り、その下にも登り梁を設けます。
外壁は、地階と1階部分の境目に、地階基礎と1階木軸とが接続する場所ができます。
基礎断熱と壁厚みを揃えることが重要です。間には見切り材を用いて納めます。
1階床部分は、RCとなり、地階の居室上部は吹抜けとなるため、吹抜け部には上部開口部からの光が届くようにします。そのため受金物をして、FRPグレーチングを施工します。
地階部分は地階床上に、断熱材を入れ、構造用合板、床暖房パネルでフローリングという仕様となります。
地階床に断熱材をいれます。
RC壁の壁厚みを利用して、ブラインドボックスを納めます。
ベランダと一階部分の腰壁との接合部でデッキ梁接合部周辺の防水処理に注意します。
外断熱と屋根断熱との取り合い 壁通気と屋根通気を連動させます。
地階:ピロティ
1階:居室 水廻り(浴室) 階段
2階:居室
屋根:勾配屋根
高低差のある敷地条件を活かし、階段で各室をスキップフロアでつなぎます。駐車場の上は天井の高い広間として、開放感のある居室とします。
2階の床までをコンクリートで作り、その上に木造の架構をのせる混構造。
屋根
ガルバリウム アスファルトルーフィング
吸音パネル 野地板12 垂木 母屋45×90 断熱材 90
外壁
セメント系薄塗左官仕上げ
石膏ラスボード12.5 通気胴縁18×18
透湿防水シート 断熱材60 構造用合板12
床は基礎の上に断熱材を敷き、合板12にフローリングです。
壁通気と屋根通気を連動させることが重要です。
外壁と屋根の断熱も連続させることが重要です。
浴室廻りは防湿気密シートで覆います。
ピロティ上部は断熱材を必ず入れる必要があります。