設備関係の重要インフラの更新のポイント
工事予算にも大きく影響を及ぼす住宅の設備設計の基本的な考え方やまとめを記載します。
築30-40年を超えるリフォームでは、配管の更新は必須事項となる。現在主流となっている硬質塩化ビニルライニング鋼管などの配管材は
1980年前後に開発され工法が確立されたもので、それ以前の住宅には亜鉛メッキ鋼管などが使用されていた。実際の現場でも、築年数の経過した住宅では、配管に腐食が生じているケースが多い。この場合は、今後のメンテナンスが容易なさや管ヘッダー方式を用いた給水給湯管の更新を提案する。
電気配線や通信関係の環境が整っていない場合も改善を行う。また将来にわたり重要インフラの更新が容易になるように、さや管ヘッダーのヘッダー部分、分電盤、情報盤などを一か所にまとめた集中管理収納を設置したい。
重要インフラの更新は、リフォームのコスト全体に大きな影響を与えるのは確かだが、住宅性能の向上と長寿命化を図るには必須の事項である。
基本的な考え方の指針
①使える設備機器は再利用
それほど年数が経過していないものは、既存設備の一部撤去、再利用をすすめる。
②給水給湯配管 排水配管の更新
給水給湯管に鉄管や銅管 鋳鉄管が利用されている場合は、機器の移設がない場合でも築年数により 漏水の危険性があり、更新することを提案する。
③電気配線と電力分電盤の更新
回路数が少なく、現在の生活に合わない場合も多い。
④電話 LAN TV配線の集約
電話や通信関係の環境は築年数の経過した住宅では環境が貧弱なため、建築主の要望に合わせて引き込みを行う。
⑤集中管理用のスペースの確保
給水 給湯ヘッダー 電力分電盤 情報版を一か所にまとめて設置することにより、維持管理点検のしやすい設計とする。
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