金輪つぎの手法 (工事の技術的な手法)伝統的木造建造物 神戸市 高橋建築事務所


もし、リノベーションする木造の建物の大黒柱の内部が、蟻による食害により 地盤面から1mほど 空洞化していたと、調査後 発覚した場合どのような手法にて再生するのが良いだろうか?

これを放っておくと、表面だけは柱としての体裁を保っているが、地震等による揺れに対して 非常に建物自体が弱い構造になっており 具合が非常に悪い。

こういった場合は、1mほどを 地盤面よりカットし、新たな新材を継ぐことになる。しかしながら、そのまま継いでも構造的に弱いため、伝統的な大工の手法で金輪継もしくは、追い掛け大栓継という継手手法を用いて柱の継ぎ手を製作する。最後に込み栓を入れるところが味噌である。

 

こういった大工仕事を行える工務店は、レベルの高い職人を抱えていると言える。建物は、その柱以外を ジャッキアップして、高さを上げてから、柱をカットして、部材を継いでいく。写真は、I邸古民家改修工事にて、大黒柱が食害を受けていたため、金輪継にてやりかえた写真です。

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